1999/05/22 歯医者!

 気がつくと、大変なことになってます……何って、阪神です。ま、でも、まだわかりませんね。私も、過去にこのコーナーでちょっと勝ちが続いただけで大騒ぎしてますが、今思えばぜーんぶ虚しいだけです。と、つとめて冷静をよそおったりして。
 ところで、先日、鹿砦社から出ている『野村は笑い、虎は泣く!−阪神タイガースの舞台裏』という本を見つけて、立ち読みしていたらけっこう面白いので買ってしまいました。鹿砦社というのは、数々のいわゆる暴露本を出して物議をかもしている出版社で、『噂の真相』の愛読者としては前から注目してはいたんですが、この出版社、甲子園にあるんですね。というわけで、内容は「村山は草葉の陰で泣いている!歓迎ムードに水を差すようですが……地元・甲子園の出版社が怒りを込めておくる野村阪神へのメッセージ」(表紙のコピーより)ということで、野村およびサッチーの告発本に、阪神ネタをからめたものでした。野村のID野球というのはスパイ野球だ、とか、野村沙知代というのはとんでもない人物だ、とか、戦力的には実は去年と変わっていないぞ、という、基本的になっとくできる内容で、なかなか面白かったです。
 しかし、何と言っても私が一番面白かったのは、阪神の外国人選手獲得についての話題でした。外国人選手といえば、今の阪神の好調を支えているのがジョンソンとブロワーズ(は調子悪いけど)である、というのは明らかですが、彼らを獲得したのは、かつてバース、フィルダー、キーオ、オマリーを獲得した辣腕スカウトなのだそうです。しかしそれにしても、去年までの阪神の外国人選手は、なぜああもダメだったのか(もう名前すらおぼえてないですよ)。それは、こういうことだったというのですね。
 それでは、ここ数年の阪神のポンコツ外国人選手たちは一体誰が獲得していたのか?というと……。実は「兵庫県西脇市の歯医者の I さん」だったのだ。「阪神の新外国人は歯医者が決める!!」ホンマかいな……?皆さん不思議に思うであろう。しかし、これホンマ、ホンマの話でっせ!!(さすが関西らしい漫才球団)ここでは詳細は省かせていただくが、チームの戦力構想の根幹を占める外国人選手の選定に、なんと球団の部外者がタッチしていたのだ(詳しく知りたい方は、少し古いが、小社発行の『なんとかせんかい タイガース!!』を読んでいただきたい)。(35ページ)
 あはははは……!「歯医者の I さん」!この人、トラ番記者の間では有名な存在だったそうです。いやあ、なんか、いかにもだなあ……それでこそ阪神……いやあ、いい話、きかせてもらいました、って感じです。