2001/08/16 公式サンパツ

テレビ局レポーター 「ソーリ、本日サンパツをなさったそうですが、それは、公式サンパツですか?私的サンパツですか?」
ソーリ 「(うんざりと)……君たちはいつもそういうことを聞くねえ……私的も公的もないッ!サンパツしたかったからサンパツしたのだ。スッキリ、サッパリだッ!」
レポーター 「しかし、ソーリはスッキリサッパリかもしれませんが、中国や韓国などの、日本の侵略を受けたアジア諸国の人たちの感情はどうなりますか。」
ソーリ 「先の大戦で心ならずも命を亡くした戦没者に対して敬意と哀悼の誠をささげたい、という気持ちを持ってサンパツしたのだ。なぜサンパツすることが批判されるのか、理解できないッ!」
レポーター 「で、ベートーベンにもたとえられるソーリのその玉のようなオグシをおそろえになるために支払う、タマグシ料は、公費から支出なさったのですか?」
ソーリ 「タマグシ料は支払ってはいない。代わりに献花料をポケットマネーから出した。」
レポーター 「ほう、私費で近隣諸国のケンカを買った、と……。それはともかく、神社でのサンパツは憲法が定める政教分離に違反する、という声もありますが。」
ソーリ 「サンパツは日本独自の慰霊方法である。日本にはカミを大切にする文化がある。日本はカミの国だッ!」
レポーター 「アレ?モリさんですか?」
ソーリ 「何を言っているのだ。かつて「モリ政権を全力で支える」とは言ったが、私はコイズミだッ!」
レポーター 「それにしても、サンパツに行く場所がまずいんじゃないでしょうか。」
ソーリ 「何でだ。」
レポーター 「よりによってパールバーバーというのは……。ところで、今日はどのようなカミ型に?」
ソーリ 「いつもどおりパーマを当てた。」
レポーター 「え?カミを曲げたんですね?それは、歴史の歪曲ではないですか?……あ!」
ツクル会 「何を言うか。歴史を修正などしてはおらん。ソーリのヘアーは無修正である。エロ本検閲反対!」
レポーター 「お、新しい歴史エロ本をつくる会の方ですね?」
(そこへ、カミソリを持った女性登場)
「剃ーリ!剃ーリ!剃ーリ!」
レポーター 「あ、ツジモトさん!カミソリをもってどうしました?」
ツジモト 「第二次世界大戦における日本の行為への深い反省と被侵略国への陳謝の姿勢を身をもって示すために、頭を丸めてもらいます!第一、今回のソーリの談話は、わが党の村山談話を踏襲しているではありませんか。それなのに、かつて国家神道の中心であってA級戦犯合祀のヤスクニでサンパツするというのは、矛盾しています!さあ、おとなしく頭を出しなさい!」
ソーリ 「ウルサイ!そんなに剃りたいならまずムラヤマの眉毛を剃ってから来い!(まったく、目の上の眉毛の邪魔なシャミンめ)A級戦犯というが、祀られている戦犯が戦犯とされたのも、日本が戦敗国だったからではないか。勝てば官軍の論理で悪人とされた霊をないがしろにするのか!」
太った男 「もし」
レポーター 「あ、その体型は、サイゴーさん?マスコットの動物を連れてどうしました?」
太った男 「おいどんも勝てば官軍の論理の犠牲者でごわす。西南戦争で負けてA級戦犯、じゃない賊軍となったので、ヤスクニにはまつられなかったでごわす。」
レポーター 「なるほど。ヤスクニにまつられるのは「天皇に命をささげた」が条件だから、空襲で死んだ一般国民はまつられていない。天皇の軍隊に歯向かった西南の役の「賊軍の将」サイゴーさんも祭られていないという話ですね。」
高野連 「ちょっといいですか。」
レポーター 「あ、高野連の方、どうしました?」
高野連 「タナカさん、あなたが連れておられるマスコットの動物ヤスクニ(通称ヤッシー)は、戦前、「天皇のための名誉の戦死」をとげた人々が「英霊」としてまつられた施設であり、軍国主義と侵略戦争遂行の精神的支柱、つまり侵略戦争のマスコットでした。そうしたものは、サンパツ高校野球大会の応援にはふさわしくないのでお引取り願いたい。」
レポーター 「おや、体型が同じだから間違えたけど、あなたはサイゴーさんではなくタナカヤスオちゃんだったのですね?」
ソーリ 「ムム……くそ、夏の大会だけに、アサヒのまわしものだな?」