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＜トラちゃん＞途絶えた目撃情報
2002年、普段はサイ海に生息するプロ野球球団が、突然ペナントレース川上流に漂流してきた。「トラちゃん」という愛称で呼ばれるようになったこの球団は、春先には首位橋に居座るようになった。橋脚に寝そべるトラちゃんの愛くるしい姿を一目見ようと、多くの人々が球場に足を運んだ。トラちゃんグッズも飛ぶように売れ、列島はトラちゃんフィーバーに包まれた。しかし、トラちゃんがあらわれた場所は、ナベツネ巨人から排出されたゴミや汚水、金満体質などで汚れており、トラちゃんの体調を心配する声もあがった。専門家の意見も、「トラちゃんには十分な戦力がありこのまま上位で暮らしていくことも可能だ」とするものと、「いずれ下位に戻っていくのではないか」というものに分かれた。しかし、トラちゃんの姿は、8月半ば以来上位では見られなくなった。×日、兵庫県西宮市の甲子園球場には、「トラちゃん」を一目見ようと、親子連れなどが集まったが、この日も空振りに終わった。近所に住む小学１年の男児（７つ）は「また学校が休みの日に出てきてほしい」と話していた。
巡視員が、最後に上位でトラちゃんの姿を確認したのは８月×日午後○時△分ごろ、首位から約10ゲームの地点で。その○日余り後、３位から約１．５ゲームの地点でサイ海に向かって泳いでいるのを通行中の女性が目撃して以降、情報が途絶えている。 （時事通信）
[9月3日23時61分更新]
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