'97.8-
LAST UPDATE/ 2000/03/07
Previous  Contents  Next

1997.8.1. いいわけ

 気がつくともう8月・・・結局ヒマジンは7月は一回しか更新しなかった[後記:つまらなかったので削除しました]。まずいですね。今回は別にそれほど忙しかった訳でもないのです。何でかなあ。一つには、参加していたメーリングリストでひどい目にあって、何となくインターネット全般が嫌になりかけていた、というのがあります。初めての投稿で反応を待っていたところ、いきなり匿名の人から「相手にする必要もないほどバカな投稿だ。強制退会にすべき」などと罵倒されたのです。何か失礼なことをいってしまったのかもしれませんが、どこが悪いのか何の説明もないまま、「バカ」「強制退会にしろ」などと言われてしまっては、ちょっとショックが大きいです。反論しようかとも思ったのですが、他の点でもどうもこのメーリングリストに不信感を持ったこともあり、結局何も言わずに退会してしまいました。だから、この場であれこれ言うのはフェアーじゃないのであまり詳しくは言いませんが、他のメーリングリストでも感じられるのは、どうも、初心者や意見の違う人を排除してせっかく自由なインターネットの世界を自ら窮屈にしようとする人が多いような気がするのは気のせいでしょうか。
 最近のパソコン状況としては、「音源」を買いました。やっぱりいいものを買おうと思って、超有名なローランドのSC-88(ただしvl)を買ったのですが(中古で4万円ぐらい)使ってみて、ちょっと不満を感じてます。特に私にとっては重要なピアノの音が、今ひとつよくない。何かキンキンした軽い音なんですよね。好みにもよりますが、これじゃあ、今まで使っていたカシオトーンの方がいいと思います(逆に言うとカシオトーンのピアノの音は結構いいです)。やっぱりピアノは専用の音源を買え、ということなのでしょうかねえ・・・。

1997.8.4. ポストペットについて

 最近、今話題の(かどうか知りませんが)ポストペットというメールソフトを試しています。ウインドウズ版はまだβ版で全然機能が制限されてるのですが、つい待ちきれずにダウンロードしてしまいました。
 どんなソフトかというと、メールソフトと「たまごっち」の様なペットを育てるゲームとを合体させたようなものです。ペットに餌をやったり世話をしたりするのですが、このペットはメールの運び屋さんでもあるのです。メールを書いて送信ボタンをおすと、ペットが手紙を持って、部屋の外に出ていきます。相手に手紙を渡して返ってくるまで部屋からはいなくなります。そして、ポストペットユーザーの誰かが私にメールを出した場合、その人が飼っているペットが、メールを持って私のペットの部屋を訪ねてくるわけです。メールを運んできたそのペットと、自分のペットが遊んだり喧嘩したりするらしいです。さらに、ペットが育ってくると、飼い主である私に勝手にメールを出したりするようになるそうです。
 マック版の場合もうすでに正式版が出ています。お試し版がホームページでダウンロードできます。このソフトは最近では珍しくマック先行型のソフトなようです。そのこと自体、このソフトの「趣味の良さ」を示しています。マック版の場合すでにペットユーザーも結構いて、ペンフレンドを募集するようなホームページもあるようです。
 ただ、正式版を使うためには「ポストペットパーク」なるものの会員にならねばならず、それには月額300円がかかるらしいです(ただしso-netの会員の場合秋までただで、その後も月100円でいいらしい)。この点に関しては、300円はらうにせよ、so-netに入るにせよ、ソニーという大企業の戦略にはまるようで、「でっかいやつが嫌い」な侍ウインドウズとしてはちょっと気にくわないところであります。
 しかしまあとりあえずペットのテディベアにサルトルという名前をつけました(メス)。これが、恥ずかしながらかわいい・・・β版だとまだ動き回るだけで世話とかはできないのですが。ただ、普通のメールソフトとしての機能は恐ろしく低いみたいです(これはβ版だからかな)。「メーリングリストに入っていたりすると面倒だが、そうでなければ充分使える」、と説明書では言い張ってますが・・・・
 今まで使ってたAL-MAILは、さすが定評があるだけあって非常に機能的に優れているのですが。しかもこれは個人が作っているソフトで、侍ウインドウズとしてはこっちを応援するべきなのかもしれません。今のところ、AL-MAILとポストペットを同時に使えないかどうかいろいろ試しているところです。ただ、いろいろ問題があるみたいで、ほんとはどちらか単独使用の方がいいのかもしれません。

 ポストペットのホームページはここ
 AL-MAILのホームページはここです。

1997.8.7. きれいずき

 いま、むっちゃくちゃ部屋が汚いです。よく、男所帯にウジがわく、とかいいますが、ほんと、わいても不思議ないですねえ。前はたまには掃除もしてたんですが、まがりなりにも働きだしてからは、掃除の頻度がめっきり((C)篠原ともえ)減りまして、ひどいことなってます。ほんとに。足の踏み場もない状態です。しかし、ここまでひどくなったのは、この間模様替えをしたというのも原因になってます。というか、模様替えやりかけてそのままになってるんですわ。何で模様替えしたかというと、今までは、前面からパソコン、背後からテレビ、と電磁波がニバイ、ニバイ(古い!)に襲ってくる状態だったからです。しかも、パソコンのモニターの裏面がマンションの隣の部屋の方に向かっていたということもあります(モニターはむしろ背後からいっぱい電磁波が出ているので、隣の人のベッドが壁際にあったりすると知らず知らずに電磁波を浴びせていることになったりするそうです。)しかし、考えてみれば私も壁際に寝ているので、隣の人のパソコンの裏側がこっちむいていれば、私も被害を受けてるかもしれないんですねえ。そういえば隣の部屋のドアの前にまえ98の空き箱が置いてあったなあ・・・しかし、同じ電磁波浴びるのでも98の電磁波を受けるんじゃ浮かばれないなあ。マックの電磁波なら浴びてもいい・・・ってことはないんですが。
 で、ここが自分でも不思議なところなんですが、そんな掃除嫌いの私なのに、パソコンのデスクトップに関しては、私すごくきれい好きなんですよ。完璧にマック化しているというのはそっちのコーナーを見てもらうとして、それ以外の面でもパソコンに関しては概してきれい好きです。ダウンロードしたファイルなんか、とりあえずデスクトップにおいとくんですが、ちょっとでもそのままになってると「あーじゃまじゃま」とか言って(いや、口に出して言ってる訳じゃありませんが)フォルダの中に整理整頓するんですよ。パソコンの中は結構整理整頓してますねえ。しょっちゅういらないファイルをさがして削除したりして、「いやーきれいになった、これで10メガも空きが増えた」なんて言って(心の中で)ます。アイコンもきちんと並んでないと気になるし。しかし、バーチャルなデスクトップきれいにしてる暇があったら現実のデスクトップをちょっとはかたずけい!と自分でつっこみたくなりますね。パソコンの内部が現実みたいになってるのかもしれない。ちょっと危ないですねえ。
 あ、でもホームページは、無計画にはじめたのでわりとごちゃごちゃしちゃってます。でも、それも現実の部屋の場合とは違って「気になる」んですよね。

1997.8.24. パソコン・ゾンビ

 EYE-COM誌ネタばっかりですが、8・15/9・1合併号の中に「モバイルツールを使っている人に会った時の礼儀」と言うコラム(文/石原荘一郎氏)があって(p.77)結構笑えました。モバイルツールをこれ見よがしに使っている「モバイル野郎」に対して、自尊心をくすぐりながら皮肉ってやるにはどうすればいいか、ということなのですが、「モバイル野郎」をもっと一般的な「パソコン野郎」に置き換えても充分思い当たるフシがあるのです。
 モバイル体験者に話を聞くときに欠かせないのが、モバイルの問題点、不便な点、矛盾点と言ったあたりの話題。現時点でのモバイル野郎は、少し前までのパソコンユーザーと同じで、”不便を克服しながら使いこなそうとしている自分”に酔ったり、問題が多いが故にモバイルという行為に愛着をもったり、また、手放しで礼賛しないことで自分の利口さや冷静な一面をアピールしようとしている傾向が見受けられます。
 うーん、なかなかするどいですね。
 私も、自分のパソコンを買ってからそろそろ一年になりますが、パソコンを使いはじめる前、パソコンユーザーに対してちょうど同じ様な印象を持った覚えがあります。つまり、パソコンユーザーというのは、おうおうにして、自分はパソコンを使っておきながら、パソコンをけなしたり、パソコンについて醒めたことを言ったりするんですよね。「いやあ、パソコンなんてまだまだ不完全だからね。使いづらいよ。目的が限定されているんだったらワープロの方がいいんじゃないの。安いし。ゲームなんてしたってしょうがないでしょ。」とか。
 では、それを聞いた非パソコンユーザーはどう思うか。「なーんだ、やっぱりそうか。実際に使っている人ですらそう思っているんだから、俺はやっぱりパソコンなんて使うのはやめよう」と思って安心するか。むしろ逆ではないでしょうか。非パソコンユーザーというのは、(私だけかもしれませんが)パソコンユーザーの自虐を聞くとかえって悔しさを感じる様な気がします。つまり、結局「けなす」というのは優位に立つことなんですよね。
 たとえば、(意外とあまりないことかもしれませんが)パソコンユーザーが無邪気にパソコンのすばらしさを言い立てたとします。「いやあ、ほんとにパソコンってすばらしいよ!インターネットもできるし、ゲームもできるし・・・ほんと楽しーッ!!」それを聞いた非パソコンユーザーは、「なーんだ、バカだなあ、あんな子供だましのおもちゃで喜んじゃってさ。俺は大人だからそんなもので喜んだりしないよ」と、優越感を感じることができるのです。ところが、パソコンユーザーにパソコンをけなされてしまうと、非パソコンユーザーは何も言えなくなってしまうわけです。だって、非パソコンユーザーは、「パソコンはどこが不便か」ということを知ることすらできないわけですから、圧倒的に不利です。
 この状況から脱するにはどうすればいいか・・・。一番いい方法は、自分もパソコンユーザーになってしまうことです。ゾンビにおそわれたくなければ、自分もゾンビになってしまうのが一番いいわけですし、吸血鬼に血をすわれたくなければポーの一族になってしまうのが一番いいわけです。
 というわけで私もパソコンユーザーになり、「いやあ、パソコンねえ、僕も使ってみたけど、そんなに便利なもんでもないよ」とかなんとか、言ったりするわけです。
 というわけで、未だに非パソコンユーザーであり続けている偉い人たち(いや、これ皮肉ではなくてほんとに偉いと思います)は、「結局パソコンユーザーなんて、非パソコンユーザーであり続ける勇気がなかった意気地なし(少なくとも私はそうです)じゃないか」と優越感を感じればいいのです。
 ところで、「この文章全体がいやみだ!」と感じる非パソコンユーザーの方もいらっしゃるかもしれませんが、これはもう勘ぐり出すときりがないので、とりあえずこの文章はそれほど深読みしないでください。

1997.9.13. デジカメ買いました

 デジカメ買いました。リコーDC-2Lです。昨日秋葉原で買いました。ちょっと前の機種を展示品で売ってて、定価8万5千が2万9千でした。接続キットは5千円ぐらい。買い忘れちゃって今困ってるのですがACアダプターが別売りで2千円くらいかな。
 しかし、内部メモリーは2Mバイトで、エコノミー画質にしても40枚しか入りません。まあ充分といえば充分なのですが、場合によっては足りないかもしれない。外部メモリーは、ノートパソコン用のフラッシュメモリーカードがそのまま使えるので、ノートパソコンを持っている人にとっては大変便利なのですが、カード自体が高くて、安いのでも2万円ぐらいするみたい。そこで、それはやめて接続キットにしたのですが、私の持っているノートパソコンはバカなので、どうも転送がうまくいかないのです。シリアルポートの問題らしく、のろのろやって進まない上に途中で止まってしまいます。デスクトップの場合問題なく(素早く)転送できました。というわけで旅行などの時は困るかもしれない。
 しかし、こうやってバカバカとってハードディスクにコピーしていたら、あっという間にハードディスクがいっぱいになってしまうことは火を見るよりも明らかです。と言うことは、早いとこ外部記憶装置を買わねばならないのですが(こうやっていろいろ買わされていくんだよなあ)これまたどうするかまよってます。いろいろなことから考えてMOがいいのは明らかなのですが、そしてほとんどそれを買うことに決めかけていたのですが、230メガのものが安くなったとはいえ、スカジーも含めると5万近くするでしょう。しかし、例えば他人との間でデータを交換するなどと言うことはほとんどしないようなきがするので、だったら互換性など考えずzipにしたら、2万以下で買えてしまう。と、ここへ来てけちな気持ちが出てきたのでした。
 画質にはかなり満足してます。暗いところでも結構とれるし、色合いもなかなかいいような気がする。一眼レフには遠く及ばないものの、マニュアルで調整できる部分が有るところも気に入ってます。まあ全体的には大変お買い得でしたね。

1997.10.4. な、何なんだぁ?

 夕方近所のスーパーに買い物に行った。すると、店の前の歩道に、制服を着た警備員(警察官?)が二人立っている。何気なく自転車でそのわきを通り過ぎようとしたのだが、二人の警備員の間に、男がいることに気がついた。ところが、よく見ると、20代ぐらいの白いトレーナーを着たその男は、車道の方を向いて靴も履かずに正座し、両手を前につき、じっと虚空を凝視しているのだった。小雨が降っているというのに。「な、なんだあ?」と思ったが、別に周りに人だかりができているわけでもない。男はただ座っているだけで動きはなく、警備員たちも、当惑したような表情で腕を組んで見守っているだけなのだった。私は少し離れたところに自転車を止めて店の中に入っていった。

 買い物を終え、再び自転車にのったのだが、気になったので、つい、さっきの男がどうなったのか見に行ってしまった。すると、男はもういなかった。そのかわり、歩道が、男が座っていたところだけ、そろえた脚の形にきれいな長方形となって、白く濡れずに残っていた。「どこ行ったのかな」とあたりを見回すと、少し離れたところから、さっきの男が、二人の警備員にわきをはさまれて、再びこちらの方に歩いてくるのが見えた。私は、何となくこれ以上様子を見るのも気が引けたので、そのまま自転車を走らせて家に向かった。

 マンションの前まで来て、自転車を置いて、郵便物をとってから階段を上がろうとしたら、ポストの前に、青い作業服を着たやせた中年の男がいる。最初はここの住人なのかと思ったのだが、彼が何をやっているのかがわかって驚愕した。何と彼は、都推奨の大きなゴミ袋のなかに、各ポストの中に入っているものを次々と放り込んでいるのだ!!そして今まさに、私のポストの中身がそのゴミ袋の中に無造作につっこまれようとしている!私はあわてて彼にかけより、「ちょ、ちょ、ちょっと!何してんですか!!」と叫んだ。捨てられようとしていた私宛の郵便物は、キャンペーンで送られてきたポストペットのCD−ROMだった(危ない)!このとき、私は、「最近郵便受けの中身が盗まれる被害が出ているので住人は注意してください」という貼り紙が少し前にマンションの入り口に貼ってあったことを思い出した。

 私は自分の郵便物を取り返し、再び言った。「何やってんですか!」男はそれほどあわてる様子もなく、こう言った「・・・いやあ・・・こういう・・・紙ばっかりだから〜・・・」見ると、確かに、ゴミ袋に放り込まれているのは、ほとんどが、ピンクビデオや宅配サービスなどの広告のよう、ではあった。しかし・・・「紙って・・・大事な紙もあるかもしれないじゃないですか!」「・・・あぁ、すいませン・・・」「これ、犯罪ですよ・・・警察に言いますよ・・・」あー、なんか、かさにかかったものの言い方をしている・・・何かいやだな・・・とこんな時に関係ないことを考えながら彼の眼を見ると、なんというか・・・ ちょっと、眼が「すわっている」ような感じがした。犯罪というよりも、病的な行動なのかも、しれない。そんなやりとりがつづいたのだが、結局男は、「すいませン・・・」などとつぶやきながら、そのゴミ袋を引きずるようにして、どこへともなく去っていったのである。私はなぜか呆然としてしばらく立ちつくしていたのだが、考えてみると、自分の郵便物はとりもどしたからいいが、あの中には、別の部屋の住人の大事な郵便物が含まれていたかもしれないのである。

1997.10.12. 『EYE-COM』について

 このコーナーで何度か取り上げた愛読誌『EYE-COM』が廃刊になってしまうようです。正確に言うと廃刊ではなく、『週間アスキー』と合併するようです(名前は『週間アスキー』になるらしい)。『週間アスキー』というのは、アスキー社が初めて出すパソコン関係でない総合誌、ということで、『スパ』か何かを有名にした名物編集者を編集長に呼んで鳴り物入りでついこの間創刊したばかりだったのですが、見事に転けて、店じまいということになったらしいのです。実際、私も一・二度読むものがなくて買ったことがあるのですが、ほんとにつまらない雑誌だと思いました。こういっちゃあなんですが、あれじゃあ廃刊も無理もないかなあ・・・。
 ですが結局の所、実状は、どうやら『EYE-COM』が『週間アスキー』の失敗の尻拭いをさせられて、誌名を押しつけられたということのようです。しかし、だとするとどうも釈然としませんねえ。『EYE-COM』はなかなかユニークな雑誌だったのに、この合併であの独特のカラーが失われてしまうのではないか、心配です。小さいがユニークなものが、でっかいやつに負けてしまうというのは、アップルとマイクロソフトの関係と似ていて、複雑な心境です。アップルはでっかくなりすぎてだめだったのかもしれませんが。

97.11.2. パソコン近況

今、単なる見栄でUNIXというものを使ってます。別に必要はないんですが、なんかかっこいいじゃないですか。玄人っぽくて。今書いているこれも、 Mule というもの(UNIXのエディター)を使って書いて見ました。しかし、実をいうとちょっと前までは、何かというと「やっぱりUNIXだよ」と玄人風をふかすパソコン使いに反発を感じていたのでした(もっとも、私のようなほんとはワープロで十分な完全文系人間と違って、ずっとパソコンを必要として使い続けた人間には実感がこもった言葉なのかも知れませんが)。何かそこには、ウインドウズ95からパソコンを使い始めた新参もののパソコンユーザー(私もです)に対する軽蔑や、「俺たちのショバをシロートどもに荒されたくない」と言う排他的意識が感じられるような気がしたのです。とかいいつつ、一方で、何かカチャカチャコマンド打ったりしてかっこいいなあ、という憧れもあったのですが。
ところで、ちょっと前、講談社現代新書から、岩谷宏という人の『パソコンを疑う』と言う本がでましたが、これはすごく面白い本でした。最初本やで立ち読みしたときは、最近のパソコンブームを批判する、といいながら、結局旧世代人間(あ、すごい差別てき表現かも)の愚痴になっちゃてる、ありがちなパターンかな、と思ったのですが、買ってきて読んでみると、全然違いました。主張は非常にラディカルで、著者は、旧世代(笑)にしては実に柔軟な頭の持ち主と思われます。本の内容について詳しく書くのはやめておきますが、彼のウインドウズ批判、マック批判(いや、私は狂信者ではありませんから(^^;)ほとんど賛成します。ただ、いわゆる GUI を全面否定してしまうところは、ちょっと異論もありますが。で、その岩谷さんも UNIX を評価してるんですよね。
ところで(2)、インターネットエクスプローラー4.0 インストールしてみました。マイクロソフトのソフトを使うのは非常にシャクなのですが、とかいいつつ新しものずきの血が騒いだりして(あー、いかんなあ)早速使ってみた、ということになったのですが。。。これはいただけませんねえ。ブラウザとしての高機能化はまあいいとしても、今度のはウインドウズそのものの機能を変えてしまうようになっていて(次バージョンのウインドウズの先取りってやつですか)普通のフォルダーとIEが合体するような感じになるのです。普通のフォルダーを開いてるのに、いちいち右上に青い「e」のマークが出てくる。普通のフォルダー開いてるときにそのままインターネットいくなんてことしないっちゅうに。あーうっとおしい、ほんまに。(そういう風にしないやりかたもできるのかなあ。。。)まあそのうちなれちゃうのかなあ。
というわけでMuleで書いてみましたが。。。やりにくい!

97.12.1. 機動装置(Mobile Gear)

 モバイルギアを、ついに買ってしまいました!MC-MK22を、秋葉原で本体56,000円(税抜き)で買いました(定価は79,000円)。全然知らない人のために簡単に説明しておきます。「モバイル」と言われているものは大まかに行って2系統ある、と思うんですが、まず、電子手帳が進化していったもの(シャーPのZウルスなど、スケジュールと電子メールが中心のもの)と、ノートパソコンが小型化していったもの(T芝のLブレットなど、ちゃんとウィンドウズ95が動くけど、電池寿命は短い)がそうです。最近では両方が歩み寄って区別が付きにくくなっているようにも思いますが、今回私が買ったモバイルギアは、明らかに、前者の「進化した電子手帳」の系統に入ります。ただ、モバイルギアがユニークなのは、非常に打ちやすい大きなキーボードがついているということなのです(普通電子手帳系はキーボードがなかったり小さくて使いものにならなかったりするのですが)。だから、「写るんです」が「レンズ付きフィルム」だとすると、モバイルギアは「画面付きキーボード」という感じです。すごく軽くて(550g)単三2本で長持ち(30時間)です。そのかわり、画面は白黒だし、ソフトも動きませんが、とにかく外でものを書きたい人間には最高の道具です。外じゃなくて、家の中でも、例えばトイレに持っていくこともできます。ほんとに、ノートって感じです(ノートパソコンはノートとはとてもいえません)。それと、モバイルギアは、ちょっと細工をするとDOSマシンに改造できるらしいのです。その辺も、パソコン好きにはたまらんところです。
 やったぁ!・・・と、いいたいところですが、実はちょっと早まったかな、と後悔もしてます。というのは、買った後でいろいろなマバイルギア関連のホームページを見たりしたのですが、どうもNECからもうすぐウインドウズCE2.0が動いて、タッチタイプ可能なキーボードのついたモバイルギアの新製品が出るかもしれないらしいのです。アメリカではすでに発売されたらしいんですよね。(CE1.0が動くモバイルギアはすでに出ているのですが、これは、キーボードが使いものにならないほど小さいものに退化してしまっていたのです)。だから、すぐに必要でない人は、ちょっと様子を見た方がいいかもしれません。ただ、私はもう高機能は必要ないし、それに何よりアンチウインドウズだし、とにかく字が打てりゃあいいので、これで充分です。しかし、本当に字が打てさえすればいい、と言うならば、私が買ったMK-22よりさらに一世代前の、MK-11というやつなら、安いところでは二万円台(!)でたたき売られてました。だいぶまよったのですが、やっぱりインターネットにつなげた方がいいかな、と思った(MK-11はパソ通にしかつなげない)というのと、メモリーが少なかった(MK-22の半分以下の650K)ので、MK-22にしました。しかし、実際の所、外で通信なんかあんまりしないような気もするので、中途半端な買い物をしてしまったかもしれません・・・うーん、でもまあいいや。
 とにかく最近私は図書館でしか仕事ができない体になってしまったので、そんな私にとっては最高の道具です。というわけで、久しぶりの更新のわりにいまいち面白みのない内容になってしまいましたが、とりあえず報告でした。

97.12.24. ドスドス・・風邪の予感

 今日はモバイルギアの DOS 化、という作業をやりました。モバイルギアは、もともと DOS マシンなのですが、買ってきたままだと、DOS の上に覆い被さっている NEC のお仕着せソフトしか使えないのです。ところが、このお仕着せソフトの殻をうち破ってDOS の地を現れさせる、抑圧された無意識を解放するような誠に革命的なフリーソフトが存在するのです。(このソフトを使って DOS の地を出すことを、「DOS に降りる」という言い方をするらしい)。しかし、結構大変なことになるので(メーカーの保証外にもなる)覚悟がいるなあ、と思っていたのですが、意外と簡単にできました。リセットをすればまたお仕着せソフトも元にもどるので、そんなに覚悟はいらない、というか、ちょっとやってみる、という気分でも大丈夫のようです(私がたまたまうまくいっただけかなあ)。とりあえず、FDとVZが使えるようになりました。すごい!感動的です。
 しかし、詳しいことは後ほど書きます。というのも、実は今、「もうれつな風邪の予感」に心ときめいているのです。この予感はきっとあたりそうな気がします。頭が痛くてちょっと寒気が・・・。とりあえず、薬飲んで寝ようと思ってますが。ところが、やれやれ、という気がする一方で、今何かほっとするような感じもしているのです。どういうことかというと、私は、最近は年に4・5回風邪をひいていたのですが、ここ半年ほど、不摂生な生活をしていたにも関わらずなぜかかぜをひいていなかったのです。だから、かえって怖いなあ、と思っていたのです。「これだけ風邪をひいていないということは、これは、次に風邪を引くときは新型ウイルスに感染して死ぬということではないか?」とかね(^_^;。風邪をひいてほっとする、ってのも変なのですが。それに、12月24日の夜に風邪をひくというのもねえ。いま頭の中では矢野顕子の「風邪のひきかた」という曲がなってます。

97.12.27. ドス食らわば皿まで

 どういうことでしょうか・・・おかしい・・・風邪ひいてないのです。持ち直してしまいました。私の予感がはずれるなんて・・・あいかわらず不摂生を続けているのに。いよいよもっておかしい。何か起こるかも。
 ついに『図解MS-DOS』なる本を買ってきてしまいました。凝りはじめるとすぐ歯止めが利かなくなるこの性格にはわれながらあきれます。アホです。ついこの間までは、マックOS好きとして、ウインドウズが嫌いなことはもちろんのこと、DOSなんか、「何あれ」と言う感じで問題にすらしていなかったのに。
 ただ、反GUI派の軍門に下ったというわけではありません。GUIの、したがってMACの思想というのは、色々問題はあるにせよ、わたしゃやっぱり評価します。DOSには全然別の点から惹かれるのです。つまり、何というか、「コンパクトさ」と「オタクさ」、ですね。コンパクトさはいうまでもありません。なんたって、この「OS」はフロッピー一枚に入るんですよ!ほんとすごいことです。最近のアプリケーションがどんどん肥大化するよくない傾向の中にあっては、DOSはいわば省エネOSとして逆に魅力的に見えます。それと、ちょこまかファイルをいじったりしてカスタマイズできるところが、オタク心をくすぐるのではないでしょうか。
 今年はこれで最後の更新かな?みなさんよいお年を。