最近買ったCD1997

6月7日
CLARE FISCHER・SALSA PICANTE/CRAZY BIRD
 クレア・フィッシャーは今一押しですね。この人は、もともとウエストコースとのアレンジャー兼ピアニストで、ボーカル・グループ、ハイ・ローズやディジー・ガレスピーのアレンジをやっていたそうです。しかし、途中でラテン音楽の人になっていったらしい。
 この人はわりと知る人ぞしる、というか玄人好みの人らしくて、ハンコックが「ハイ・ローズのアレンジはほんとにすごかった」と言ってるのと、サルサのピアニストが、「クレア・フィッシャーはモントゥーノ(サルサのピアノの弾き方)を革新した」とか何とか言ってるのを読んだことがあります(両方ジャズライフ(^_^;)
 最初聞いた時は地味すぎて、はずれかな、と思ったんですが、聞いているうちにはまりました。アレンジもいいけど、ピアノ(というかキーボードですが)がすごい。コリアよりもすごいかもしれない、頭よさそうなアドリブです。

はっぴいえんど/風街ろまん
 これは、むちゃくちゃかっこいい! 今頃何いってんの? と言われちゃうのかもしれませんが、私ロック方面全然うといもんで、すいません。なんかいいらしい、とは聞いていたのですが、ここまでかっこいいとは思いませんでした。
 細野晴臣には、「銀河鉄道の夜」のアニメの音楽を聴いたときから、この人はすごい才能があるのではないか、と思っていました。坂本龍一なんか、頭でっかちで全然センスがないと思います。奥さんの矢野顕子はすごいセンスあると思います。大ファンです。

THIERRY LANG/THE THIERRY LANG TRIO
 ブルーノートから出てますが、ノルウエーの人です。タワーレコードで試聴して買いました。一言で言えばキース・ジャレット。実は私、キージャレって、あまりにみんなすごいすごいっていうし、本人もすごくえらそうだから、嫌いなんですが、まあ確かにピアノ・トリオの一つのスタイルを作り上げたことは間違いないんでしょうね。
1+1/HERBIE HANCOCK/WAYNE SHORTER
 ハンコック・ファンとしては一応押さえなければまずいでしょう。なんと今日発売日でした。しかし、内容は、もちろんいいですが感動するほどではないですね。リー・コニッツとギル・エヴァンスのデュオには負けているかも。

6月9日
矢野顕子/クリームシチュー
 この前ちょっと書いた矢野顕子ですけど、このお方に最初に注目したのは、昔の深夜番組「やっぱり猫が好き」のテーマソングかな。しかし、はっきりとファンになったのは、パット・メセニーやチャーリー・ヘイデン、ピーター・アースキン等のジャズのすごい人たちと競演した「ウェルカム・バック」というアルバムを聴いた(前回全部「聞」にしてしまいましたが)時からです。正確に言うと、その中の「Watching You」という曲をラジオで聴いて感激し、レンタル屋で借りたわけです。とにかくこの人のピアノに惚れました。テクニックとかそういう問題ではなく、音数が少なくてシンプルなボイシングなのに美しいのです。日本人のピアニストで私がすごいと思うのはなんといっても山下洋輔と矢野顕子です。大西順子? なんだかなあ・・・って感じです。
 で、そのしばらく後に出たのが、名作「Super Folk Song」です。これは全編ピアノ弾き語りなんですが、とにかく打ちのめされました。佐野元春の「Someday」というのをやっていて、私はオリジナルは知らなかったのですが(後で聴きました)とにかくすごいです。これは。このアルバムで、コードの使い方なんか結構勉強させてもらいました(なーんてえらそうに)。

森高千里/ララ サンシャイン
 何となくついでに買いました。前書いた「Let's Go」の前編という感じです(作曲や演奏者が同じ)。でもレッツゴーの方がいいかな。ボサノバ調のカップリング曲「むかしの人は・・・」は、爆笑です。でもかっこいい。

6月21日
CHET BAKER/SHE WAS TOO GOOD TO ME
JOE FARRELL/OUTBACK
FREDDIE HUBBARD/RED CLAY
 何か、最近70年代の音楽が見直されているらしいです。最近の日本のポップス何かにもその影響があるらしい。私の同年代の友人などは、10代の頃に聴いた音楽と言うことで、「懐かしい」などと言っているのですが、私はそのころポップスも歌謡曲もロックもまったく聴いていなかったので、70年代の音楽は非常に新鮮にきこえるのです。しかも私、大学入ってからひたすらごりごりのジャズのみを聴き続け、ちょっとでもフュージョンがかったものはすべて邪道だと感じて聴く耳をもたなかったのですが(やなやつだなー(^_^;)最近そういうアレルギーがとれてきて、かっこいいフュージョンが聴きたくてしょうがないのです。普通の人と逆コースたどってるみたいです。というわけで、昔は音そのものが受け付けなかったエレピなのですが、最近はローズの音はたまらんですねえ。欲しいです。
 というわけで、レコード屋いったら(元祖フュージョン)CTIレーベルのものがたくさん再発されていたので、思わず3枚も買ってしまいました。チェット・ベイカーのものはまあ信者としては持ってなかったのが恥ずかしいのですが、その他もあたりでした。特にフレディー・ハバードのものがグー(70年代表現?)。
 三枚それぞれエレピの名手がそろっていて我ながらいい選択です。上からボブ・ジェームス、チック・コリア、ハービー・ハンコック。それぞれすばらしい!

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