最近買ったCD2002

6月8日

 最近買ったCDなるコーナーをはじめたのがちょうどきっかり5年前。もう五年もたったか……。そして、そのコーナーは、たった2週間で、終わりました。ずっと放置していたのですが、突然思い立って復活してみることに。懐かしいのでレイアウトもそのままに(読みにくい!)。しかし、またすぐ終わるような予感も……。なんか、音楽についてあれこれ言うのは、よく知りもしないでエラそうに何言ってるんだ、と思われるのではないか、という気がしてしまうので、どうもやりにくいのですが、まあ、はっきり言ってエラそうにあれこれ言うだけのコーナーなので、ご了承下さい。
 と、いいながらですねえ、最近ほとんどCDを買ってない(なんじゃそりゃ)。つうことで、最近耳にした音楽で、気になったものについて、ほんとに勝手な感想を書きます。不愉快になるひともいると思いますが、すいません、最初にあやまっておきます。
 ごく最近気になるのはあれですね、島谷ひとみとかいう、むかしパピヨンがどうとかうたってた人。なんか、スーパーとかで、やたら「亜麻色の髪の何とか」という曲がかかっているのですが(ちなみに今後こういうスーパーでよく耳にする、という曲についての暴言を書く、かもしれない)あれ、いやです……。亜麻色の髪の乙女、てドビュッシー先生のがありますが、あれとはずえんずえん関係ない。どうってことのないメロディーにどうってことのない歌詞(いや、どんな歌詞かしらんのだが)。それを、なんか妙に歌い上げているのがハラたちます。悪いことに、中途半端にあまりに普通のメロディなので、覚えちゃって、ときどき口をついて出てしまったりするのです(なんじゃそりゃ……)そのたびに、「あー!嫌いな曲なのに!くそくそ!」と余計ハラがたつのっす。中途半端にハスキーな声、中途半端にうまいつもり、のあの感じがどうも好きになれません。CMにも使われてますが、なんか、見かけも中途半端……なのに、「私は流行っているのよ」みたいな感じで、いやです。実際そんなに流行っているのかどうか知りませんが。そういえば、同じくhitomiというのもいますが、あれも、いやなんですよねー。大きなお世話、と言われるとその通りなんですが。とにかく、あの手の曲は私は苦手、というただそれだけでした。

6月10日
エルビン・ジョーンズ・じゃず・ましーん
 どうでもいいのにまた話題にしてしまいますが、島谷ひとみの「亜麻色の髪の乙女」は、グループサウンズのカバー曲なのだそうです(ビレッジシンガーズの1968年の曲)。だからといって、前回の評価がなんら変わるわけでもないのですが。
 ところで、ブルーノート東京に、エルビン・ジョーンズ(世界遺産)聴きに行ってきました。他のメンツは、パット・ラバーベラ(sax)デルフィーヨ・マルサリス(tb)アンソニー・ヲンジー(p)ニール・ケイン(b)。マルサリスの三男坊以外、誰も知らん。そして、うーん、みんな、可もなく不可もなく、という(私の感想では)あまり印象にのこらない人々でした。しかし、そんなことはどうでもいいのです。まあ要はエルビンを聴きにいったわけで。で、感想はと言えば……「おおおお、エルビンだ!!ホンモノだあ!」……これしか言えん……。というわけで、終わり。
 そうそう、開演直前に、われわれの席のとなりの空席に、白いタキシード(?)を着たおじさんが座りました。もうこれで誰かわかりそうな気すらするのですが、そう、あのジョー○川○氏でございます。一曲終わった後に、エルビン先生にすかさず紹介されてましたが、ステージに呼ばれて叩き出したらどうしよう、とちょっとどきどきしました。幸いそれもなく。
 そうそう、曲は、ソーラン節、やってましたよ。ドンドコ、ドンドコ、ドンドコ(エルビン先生)やあ〜れん、そお〜らん…(サックス+トロンボーン)カッカッカーン!(ぴあの)。……いいんです。エルビン先生ですから。
 エルビン先生、御年75歳、なのですが、とてもそうは思えない。CDとほとんど同じです。

6月16日
島谷ひとみ(しつこい)
 えー、結局また島谷ひとみ。どんどんくわしくなっている自分がイヤなのですが、ちらっと聞いたところ彼女は演歌歌手としてデビューとか。で、ですね、例の曲、どうもギター一本の伴奏で歌うバラードぽいバージョンがあるようなのですよ。カラオケ屋の前をとおったら、それが流れてきたのですが(いやもちろん宣伝用に店外に流している音楽で、客の歌声ではないですよ)……うーん、悪くない、かも……と思いました。というわけで、早くも私がすげーいいかげんであることが明らかになりましたが、曲は悪くない……のかもしれない。問題はあのアレンジかな。あれがひどすぎるんじゃない?

6月29日
島谷ひとみ(だあらしつこいっつの)
 ……で、ですね、結局、CD屋で見かけたので、ついつい試聴してしまいました。島谷ひとみ。そしたら、例の曲は、バージョンが二つあるんじゃなくて、イントロが、ウクレレバックのバラード風、てことだったんですね。……で、結局、やっぱり私は嫌いです。それから、この前気づいたんですが、あの曲の冒頭って、ビートルズの"I wanna hold your hand"と、コード進行(一部メロディーも)全く同じですね。グループサウンズってことだし、いわゆるパクリだ、と踏みました(いや別に悪いと言ってるのではないですが)。とまあ、嫌いな曲についてけっこうこだわってしまいました。バカみたい。
 ところで、ついでに、椎名林檎も試聴してみたんですが、うーん。カバー集ですか。正直な感想としては、いまいち何がいいたいのかよくわからないというか。「あの椎名林檎がいろんな曲を歌ってみました」というもの以上でも以下でもない、と思うのですが、椎名林檎に関して、そういう企画って面白いんだろうか……と、大きなお世話ながら思いました。
 さて、まったく音楽と関係すらない話になぜかシフトするのですが、うーん、むりやりつなげてみよう……ええと、中居正広のことです。歌が下手、と言われてますね。で、それと関係あると思うのですが、彼の発音のことなんですよ。彼はジャイアンツファンを売りにしているということで、阪神ファンには嫌われているようなのですが、私は別にタレントとしては嫌いでも好きでもないですね。まあタレントとしてはそれなりに器用なのかもしれない、とも思います。しかし、彼、しばしば俳優としてドラマや映画に出てますね。あれはどうなんでしょう。て、みんなが思っているかもしれないこと書いてもしかたないんですが、私が気になるのは、演技とかそういう以前に、彼の発音です。素人目(耳)に見ても(聞いても)、いわゆる「滑舌」が悪すぎませんか? 「正しい」発音、とか、「きれいな」発音、とか言うのは好きではないのですが、うーん、きれいとかきたない以前に、彼は、自分の発音をコントロールできてないし、そもそもコントロールしようという気がないように聞こえます(歌が下手なのも、そもそも声のコントロール能力が根本的にかけているからではなかろうか)。紙おむつのCMがいつも気になるのですが、私にはこのように聞こえます(ちょっと大げさにしてますが)「おえおもっだけっさー(俺、思うんだけどさあ)、かえぁ、あかちゃんのときに、おむつが、があああったんじゃあっからー?(彼は、赤ちゃんのときに、オムツがガバガバだったんじゃないかなあ?)」……お前のオムツがガバガバだったんじゃないの?といつも思ってしまうのです。まあ、大きなお世話なんですけど。てことで、彼、こういっちゃなんだけど、何をやっても「ちゃらいあんちゃん」にしか見えない、てのは発音のだらしなさも大きいと思うっすよれー。で、最近、宮部みゆき原作、森田芳光監督の『模倣犯』て映画に主演した、てことで、やたらテレビで宣伝してるのですが……映画見てないし、小説も読んでないので、なんとも言えないのですが、どうも、彼の役って、「ちゃらいあんちゃん」じゃなさそうですよねえ……どうなんだろう、て思ってしまいます。ていうか、彼はたぶん、映画タイトルの「模倣犯」て、「ちゃんと」(て、いう言い方はしたくないんだけど……ああ、言い訳が多い)発音できないと思います。「もおーはっ」とか言ってると思う。

7月6日
島谷ひとみ(まだやるか)
 最新号のtvブロスで見たのですが、島谷ひとみの演歌歌手は島田伸助のプロデュースだったということで、島田伸介の番組のアシスタントとかもしてたそうですよ。いや、別にいいんですけど。
 テレビ、安易な効果音が多いですね。気になるのは、「〜が怒った〜!!」などのシーンでよくかかる「パアァアァアァアァ〜(トランペット短3度のトリル)パアァアァアァアァ〜(半音下でまた短3度のトリル)」てやつ。またかよ、て思っちゃう。えっちなシーンでかかる短い「あ〜ん」て声もいつも同じだね。これらの元ネタはなんなんだろう。

8月18日
島谷ひとみ……( -_-)
 ビレッジシンガーズのニセモノ逮捕!亜麻色の髪の乙女を熱唱!いやあ、笑いましたね。
 前回書いたパアァアァアァアァ〜(トランペット短3度のトリル)パアァアァアァアァ〜(半音下でまた短3度のトリル)」ですが、どうもあれは『仁義無き戦い』が元であるようです(見たことないのでわかりませんでした)そして、トリルはトリルですが、良く聴くと別にきっちり短三度ってわけでもないですね。訂正しておきます(細けえなあ)。
 というわけで、またえらい間があきましたが、相変わらずCDは買ってません。で、もうこうなったら音楽にこだわらず、最近見たり読んだりしたもの全般について(こっそり)書くことにします。
 一番最近見た映画は(ビデオですが)『バトルロワイアル』です。見始めたときは、うーん、やっぱりR指定でも仕方ないんじゃないか、とちょっといやな気分になりかけたのですが、見ているうちにすぐに引き込まれました。うん、これは良い映画ではないか……。しかし、そう思ったのは明らかにこのページの影響も大きいです(影響を受けやすいもので)。で、このページに書いてあることに付け加えることはほとんどありません。なるほど、深作欽二は、15歳の時、学徒動員先の工場が艦砲射撃を受け、目の前で級友達が死んでいくのを見たのですね。それを考えると、この映画に対する、残虐すぎるとか子供に悪影響が及ぶとかいう意見は単純すぎる、というのは明らかですね。本物の残虐を見た人が作っているわけだからなあ……。
 ビートたけしはやはりすごい存在感だ。柴崎コウは、ポンズのCMでしか知らなかったので、どこがいいのだろうか、と思っていましたが、この映画では非常にかっこいいです。前田亜希ちゃんも、いままで特に意識したことはなかったですが、いいですね、なかなか。いや、とにかく、たしかに「まっとうな青春映画」でした。……て、結局全部受け売りじゃん……。
 マンガとしては、古谷実の『ヒミズ』全4巻をマンガ喫茶で読了しました。これも佳作だと思います。絵と言いストーリーといい、オーソドックスといってもいい安定感を感じました。ちょっと逆に安定しすぎているような気さえしました。結局まあドストエフスキーみたいな話なんですが。そういう意味では、前出のページの筆者は『バトルロワイアル』を「全中学生必見」と言っていますが、そこまでは言わずとも、この作品も読書感想文の課題図書として最適、とは十分言えるのではないでしょうか(ほめてんのかけなしてんのか……)。高校生による殺人がテーマなんですが、そういう事件があると眉をひそめてゲームの影響がどうのとか言うワイドショーのコメンテーターみたいな人にはまずこれを読んで勉強してほしいものだ、というような作品ではあります。
 伊藤潤二ブームも続いておりまして、大分読みました。『富江』シリーズも文庫本で読了しました。息の長い作品なので、時期によって全然雰囲気が違うのですが、なかなか面白いですね。伊藤さんは、90年代に入って、自分のスタイルを確立したようです。
 で、伊藤作品の映画化もいくつか見ました。まず、またまたこのページで酷評されている『うずまき』。なるほど。たしかにこりゃ映画になってません……。しかし、最初からこれ映画として作ってないんじゃないだろうか、という気もします。これは、ただ単に伊藤のマンガの名シーンを実写で撮りたかっただけですね。というわけで、マンガを先に読んだ私としては、ああ、あのシーンをこういう風に再現したのか。なかなか良くできてるじゃん……てな感じで結構楽しめました。しかし、最初に映画を見た人はやっぱり怒るだろうなあ、あれは。特にラストはひどい。「お前も、渦をまけ〜」というセリフは、しばらく私の中で流行ってましたが。主演の初音映里子は、お茶漬けのCM、予備校のCM以来、この人は才能あるのではないか、と注目していて、ここも愛読しているのですが、たしかにこの映画ではあまりよくないように思いました。
 次に、これまた酷評の『富江』ですが、うーん、たしかに、思わせぶりなだけでちいとも面白くなかった。だいたいなんだ、あのオチは。そして確かに、カンノ美穂(だけ)はすばらすぃ!!カンノ美穂はもともと私大好きなのですが、この人は演技もすごいですね。というわけでカンノ美穂のための映画でした。
……いかん、あのページを見ると他のことが書けなくなってしまう。

9月5日
中島美嘉「WILL」
 すげーひさしぶりにCDを買いましたよ! 表題のとおり、中島美嘉の「WILL」です。って、さんざん島谷某の悪口を言っておいて、これまた思い切り売れ線じゃないか、て気も我ながらするのですが、これは、ツタヤで流れてるのを聴いて、まあまあの曲じゃないの、なんて強がってみたものの、実はちょっとぐっと来てしまった、という。で、その後何回か耳にして、その結果、めでたくCD購入とあいなったわけです。ドラマの主題歌らしいですね。ドラマは見てないし、見る気もないんですが。曲もいいですけど、アレンジもいいですね。サビのメロディが印象的なんですが、サブドミ(Db)からはじまるそのメロディに行く前のコードに、G7-C7を持ってきたり、Ebm-Ab7を持ってきたりするあたりが、泣かせどころですね。はっきしいって、私にとって、ぐっとくるコード進行が入ってるかどうか、ていうのはかなり大きな問題ですね。だからどうした、て言われそうですけど。
 なっちゃんの新CM、いいですね。私は昔からパフィーが好きで、パパパパパフィーは毎回楽しみにしていたのに終わってしまって残念なのですが、なっちゃん新CMではその片割れの吉村由美がお母さん役で出てまして、いい味を出しています。パフィーは、はっきしいって、歌はへたくそでした(てまだ解散したわけじゃないのか)。しかし、曲がいい(のもあった)というのと、しゃべりが面白い、というので、私は好きでした。どちらかと言えば大貫亜美の方が好きだったのですが。まあそれはともかく、吉村由美は、けっこう演技がうまいですね。脇役とかでやっていけるのではないだろうか。

9月6日
中島美嘉「WILL」
 アマゾンのレヴューを見たんですが、やっぱり辛口の人の方が面白いですね。「何より特有のビブラートや出し切れてない高音が鼻につく」。なるほど。しかし、そうですかね。私はそんなに鼻につく、というほどでもないです。たしかに、出し切れてない高音は耳につきますが、WILLに関して言えば、それが逆にぐっとくる要素になっているようにも思います。でもまあ、下手、てことなんでしょうがね。まあしかし、音程は悪くないし、声のノビもあるし、J-POPの歌手としては、まあまあなんじゃないですか(て、何様だ、俺)。あれですよ、鼻につくっていえば、島谷某の歌い方の方がよほど鼻につきますよ、私は。ちなみに、J-POPで鼻につく歌い方の人を他に思いつくままにあげると、矢井田某とか、くらきまいとか。そして何と言っても一番鼻につくのは、ザードですね。あの歌い方、あの顔といい……。まあいいや。悪口はやめよう。個人的感想なのでファンの方は気にしないでください。ていうか、ここは誰も読んでないと思うけど。ええと、中島美嘉(美嘉の嘉を出すために嘉永と打ち込んで永を消してます)に戻ると、そういいつつ、この人のCDを今後も買うかどうかはわかりません。ていうか買わないような気もする。「WILL」も、カップリングのもう一曲は別に全然なんてことのない曲でした。むしろ、WILLの作曲の川口大輔、アレンジ富田恵一、の方に注目していきたいと、こう思う次第です。
最近買ったCD1997
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