DIARY
LAST UPDATE/ 2000/04/21
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●電車二題

2000/3/23
 先日、実家(和歌山)に帰ったのですが、その帰りの新幹線で、このような場面に遭遇しました。自由席はちょっと混んでいて、私も名古屋あたりまで座れなかったのですが、その後、事件はたしか静岡駅にとまった後おこりました。通路を挟んだ隣の席に、50歳ぐらいで小太りの、まったくふつうのサラリーマンが座っていたのですが、彼は、座席の上に文庫本を置いて、トイレに行きました。その間、電車は静岡にとまり、結構多くの人が乗ってきました。その中に白髪の老夫婦がいて、彼らは、サラリーマンが置いている文庫本に気づかず、後から思えばキープのつもりだったようですが、荷物の紙袋をサラリーマンがいた座席の横に置き、どこかへよちよちと歩いて行きました。その直後、トイレから帰ったサラリーマンは、文庫本をどけて再び座席に座りました。しばらくして、あの老夫婦がまた戻ってきました。さっきは居なかった男が席に座っているのを見て、おばあさんの方が、やや恨みがましい口調で、「あら……ここに(荷物を)置いといたのに……」とつぶやいたのです。それを聞いたサラリーマンは、文庫から眼をあげ、いまいましそうにこう言ったのです。「違う!ここは私の席だったんだ」。そのまま彼は再び文庫本を読み始めました。ちょっと驚きました。まあ、サラリーマンにしても、誤解されたのがいやでついそんな言い方をしてしまい、引っ込みがつかなくなって、内心後悔していたのかもしれません。それにしても、かなりお年をめした老夫婦、終点の東京まであと30分ぐらいなのだし、席をゆずってもいいのではないか、とも思いました。もちろん、私も彼を非難する資格はありません。そう思うんだったら私が席をゆずればよかったわけです。しかし、とっさに、ここで私が席を譲ったらこのサラリーマンに対して角が立つかな、などと考えているうちに、老夫婦は、人の流れに押されるようにして、別の車両に移っていったのでした。こういうのって、なんかいやですね……。
 そんなことがあって、今日、今度はこんな事件が……。東京の京王線に乗っていたところ、ある駅で、ヨッパライのオヤジ……風のお方が乗ってきて、座っていた私の正面にお立ちになりました。ところが、吊革を掴んだものの、そのお方、ぐわんぐわんと不穏なグラインド運動をはじめたのです。あ、まずいなあ、と思ったときはもうおそく、あれ?なんか落ちてきた、と思ったら、それは、そのお方の口腔から噴射されたと思われる唾液でした。私の左手と、開いていた「週間アスキー」(の「カオスだもんね!」)の上に、ばっちりヒットしました。ここここれは、席をゆずらなきゃ……お疲れの様子だし……というわけで、私は席を立って、そのお方に、「座りますか?」と言ったのですが、全然聞いちゃいない。そしたらその直後、駅にとまったら、そのオヤジの方ははっと眼を開き、ふらふらと電車を降りてしまったのでした。うーん……何だったんだろう……。でも、唾でよかった……。

●あやしい……あやしいぞ……

2000/3/22
 以前友人にその存在を知らされていた謎のCDに、私も遭遇しました。それは、ハービー・ハンコックのCDなのですが、渋谷のHMVにいっぱい並んでいて、試聴できました。解説によると、60年代の演奏ながらなぜか未発表で、なのにメンバーはすごくて、フレディー・ハバードやらフィル・ウッズやら、忘れましたが他にも有名どころがずらりと……。で、聴いてみると、とにかく音が悪い悪い……しかも、私の聴いたかぎりでは、全然ハンコックぽくない。なんか、とにかく怪しいんです。しかし、怪しいのは音だけではない。ジャケットが……これ、説明できませんが、とにかく、何じゃこりゃ、て感じの変な写真。そして、安い。1400円ぐらい。そして、イタリアもの……らしいんですよね。これが一番あやしいか……

●うーむ

2000/3/21
 デザイン変えたとたんに気が付くといきなり一ヶ月ぐらい間があいてしまった……やっぱり、FTPで転送しなくてはならないというのが微妙に心理的に影響してしまったのかもしれない。
 ところで、弱いですね!これは、ひょっとして今年は期待できるか?……いえ、虚腎じゃなくて、半信です。毎年オープン戦だけは強かったですからね。ところが、優勝争いをした92年も、オープン戦最下位だったらしいですよ。……ま、でも正直なところ、やっぱりだめそうですけどね……

●牛よ……

2000/2/28
 日曜深夜にやっている日テレの「ドキュメント'○○(今は'00)」という番組は、今時珍しく硬派の番組で、私はよく見ます。今日は、乳牛についてでした。途中から見たのですが、画面はもうゲートウエイの牛柄でいっぱいでした。しかし、そこは「ドキュメント'00」、テーマは重い。私も、気楽に牛柄集めている場合ではないな、と思いました。
 以前、NHKのドキュメンタリーを見て、日本に、まずい高温殺菌の牛乳しかないのはなぜか、という話をエッセイに書きました。それは、加工の日付をなるべく新しくするために、産地から加工せずに販売地近くまで運ぶので、その間に古くなって高温殺菌せざるを得なくなる、という話でした。しかし、今回見たところでは、話はもっと深刻でした。最近牛乳の値段が下がり、しかも消費者が濃厚な牛乳を好むので、酪農家は牛に配合飼料を与えて育てているのだそうです。そうすると、牛が出す乳の量は飛躍的に増え、質も濃厚なものになるのだそうですが、牛小屋に閉じこめて配合飼料ばかり与えていると、牛が内蔵をおかしくしてしまうのだそうです。日本の乳牛の半数近くが内蔵を悪くしているのではないか、と言ってました。また、そのせいか最近の牛は寿命も短くなっていて、平均寿命は4年だと言ってました。日本の牛乳はまずい、とか贅沢なことを言っているうちに、牛たちは大変なことになっていたのでしょうか。で、病気になった乳牛は、食肉業者に売られたりするようです。ちょっと演出めいてましたが、そうやって売られていくまさにドナドナ状態の映像が、画面に映し出されていました。
 牛は、牧場で牧草を食べている、と思っていましたが、番組を見た限り、そんな光景は日本ではほとんど見られない、というような感じでした。ただ、番組では、牧場で草だけを食べさせて育てている酪農家も出てきましたが、そういうことができるのは今の日本ではほとんど夢のようなことだ、というような雰囲気でした。そこの牛はやはり健康で、10歳でもまだ元気ということ。また、そこの経営者が言っていたのですが、牛乳のうまさというのは脂肪分の量とはあまり関係なく、草を食べてカロチンが含まれている牛乳が、甘くておいしいのだそうです(そういう牛乳は黄色いそうです)。
 なんか、たかが10分程度テレビを見ただけで、『美味しんぼ』みたいなことを言ってしまいましたかね……やらせにまみれたテレビで言っていることをそのまま信じることはそれはまた危険なことなのでしょうが、今回のことに関しては、まあありそうなことだな、と思いました。牛柄ファンとしては複雑な心境です。

●デザイン変えました

2000/2/26
 いままでこの日記はgeocitiesが提供してくれるツールを使っていたのですが、これはブラウザ上からパスワードを入れるだけで日記を更新できるので手軽な反面、デザインがあまりにも悪い、というウラミがありました。で、今回からそれはやめて、またftp転送のスタイルにもどしました。その際、今まであまり活用していなかったWZエディターのマクロ、HTMLEXを本格的に利用することにいたしました。いやー、これ、便利ですね。WZに慣れたものにとっては、もうかゆいところに手が届くという感じです。とにかく私はパソコン使いはじめのころから、ヴィレッジセンターのWZエディターにはずいぶんお世話になっていまして、これなしでは仕事も遊び(こっちが主だったりしますが)も何もできないという感じです。
 ところで、先日、山梨県は甲府のライブハウスALONEに出演してきました。だいたい月一回ぐらい出てるのですが、その際、いつものことですが、ベーシスト三枝数也氏のお宅に泊めていただきました。お世話になりました。この方はオリヴィエ・メシアンには眼がないというお方で、メシアンがあれば(メシだけに)ご飯3杯はいける、ということです。というわけで、こんどお礼に秘蔵ビデオを持っていきます。

●今日

2000年02月18日
 本屋にいったら、売れっ子哲学者(いや、悪口ではありません(^_^;))永井均の『マンガは哲学する』というのを見つけました。哲学者がまじめにマンガを取り上げて一冊本を書いたというのは、意外となかったのではないでしょうか。中身も、ちらっと見た限り、取り上げている題材やスタンスなど含めて、なかなか好感が持てる内容だと思います。だいたい私と好みが似ているようですが、藤子F不二雄は盲点でした。こんど読んでみよう。あとは、『ドラゴンヘッド』についてかなり厳しい意見を述べていました。うーん、まあ確かに後半はかなりだれていることは認めます。しかし、最初の方は面白いとは思うんですがね……

●口の言葉

2000年02月17日
 "Three Views of a Secret" という曲を無性に聴きたくなり、"Word Of Mouth" を買ってきました。人に借りて聴いたことはあったのですが、改めて聴くと、いいです。すごい、と誰でも言いそうなのでいいたくないのですが、まあやっぱりすごい。
 しかし、この人(あ、ジャコ・パストリアスです)35歳で死んでるんですね……私も今年35です……うーん……このアルバムが出たとき彼は29歳……うーん……
 あと最近ちょっとショックだったのは、オヤジダンサーズのパパイヤ何とかという人が、私より年下だと知ったときです。
 そうそう、話飛びますが、CD−R(W)ドライブ買いました。IDE接続のもののバルク品(ミツミ製)を秋葉原で18,000円。安い……

●ウーハー

2000年02月09日
モーニング娘。の新曲や ってますね。特に興味はないんですが、といいつつついテレビでやっていると見てしまいましたが、ちょっとなんだかな……と思いました。いや、別に、いいんですけど(^_^;)ええと、なんというか、ちと受けねらいがすぎるのでは、という……ってわざわざ言う必要もないのかもしれませんが……今のおれは何をやっても許される、というつんくの悪のりにしか思えないです。というか、その前に、「恋の重低音ウー、ハー」って、えーと「寒く」ないですか(^_^;) しかし、街灯インタビューで、若者(死語)の方々「うー、はーって、最高!きゃはは!」とみんな言ってました。うーん、しかし、同じことをオヤジが言ったら非難されそう。つんくだから許されるのか?というか、街頭インタビューに答えていた人が特殊であり、みんな別に許してないのかな?だったらいいけど(^_^;)


●5世紀

2000年02月09日
 さっき、表紙に行ってカウンターをのぞいたら、5001でした。みなさま、ご愛顧ありがとうございます。 ……えーと、他にも書こうと思ったけど思いつかないから、これだけにしときます(^_^;)。

●おそらく

2000年02月04日
 今日テレビ(はずかしながら「おもいっ○りテレビ(^_^;))を見ていたら、突然悪寒がして高熱が出て、解熱剤を飲んでも下がらない、というのは、インフルエンザの典型的な症状のようです。おそらく、私が今回かかったのもインフルエンザだったのだと思います。今年は大流行と行ってますしね……ただ、そのとき同時に言ってたんですが、風邪には治療薬がないというのは有名ですが、インフルエンザの場合、熱が出てから(たしか)24時間以内ならば、インフルエンザのウイルスの増殖を押さえる特効薬があるので、医者に行ってそれを処方してもらうと予後がだいぶ違うとのことです(2・3日たってしまうと、すでにウイルスが増殖してしまってもうだめなのだそうです)。私の場合、金曜日に熱が出て、様子を見ているうちに土日になってしまったので、どうせだめでしたが……金曜日に行けばよかったかもしれない。でも、最近はなんか院内感染がイヤですね。抵抗力が弱ってるときに医者に行ってよけいやっかいな菌をもらってきたりしないのかな……とか思ったりして。まあでもひどいときは行った方がいいんでしょうね……

●どっちかっつーと

2000年02月02日
 知ってる人は知ってると思いますが、何年か前異常にチェット・ベイカー(vo.tp.)にはまったことがありました。そのときは、けっこう「どこがいいの?」という冷たい反応も多かったように思いますが、そうこうするうちに、最近はほとんどチェットは聴かなくなってしまいました。
 ところが、最近、相次いでチェット・ベイカーを意識した日本人ボーカルがデビューしたようです。どっちが先かは知らないのですが、たぶん小林桂の方が先で、その後TOKUがCDを出したようです。小林氏の方は両親ともジャズミュージシャンというサラブレッドのようです。歳はどっちも若いみたいですが、小林氏の方はまだ20歳ぐらいのようです。
 両方CD屋に並んでいて試聴したのですが、まずは小林氏の方を聴いてみたところ、思ったほど悪くはありませんでした(って失礼な言い方ですが(^_^;))しかし、まあこんなもんかな、という感じで、次にTOKU氏の方を聴いたのですが、こちらは結構いいのではないか、と思いました。買ってもいいかな、と思いましたが、結局まだ買ってはいません。バックはアメリカ人のようで、だから、と言いたくはないのですが、なかなかいいと思いました。しかし、とにかく小林氏が圧倒的に不利なのは、TOKU氏の方はフリューゲルホルン(あ、トランペットの太いやつみたいな楽器です)もふけるという点ですね(ま、別にチェットのまねっこ合戦をしているわけではないでしょうが(^_^;))。で、フリューゲルもなかなかいい、と私は思いました。うまい、というよりはセンスがいいという感じで、そこら辺もチェット的と言えるかもしれません。顔も、ちょっとワルそうな二枚目ということで、TOKU氏の方に軍配があがるでしょうねえ(これもあくまでチェットに似ているという意味でですが)。