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何もしないくせに休むのです。つまり、ひとはいつでも、ただ存在しているというだけで疲れているのですから。(マルセル・デュシャン)


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2002/05/26

 エライ風邪をひいてしまいました。というか、現在進行中なんですが。というか、前々回に書いたように、すでに二週間ぐらいまえにひどい風邪をひいていまして、それは何とか治ったと思っていたのですが、福岡行きと、水曜日のハードスケジュールのせいで、完全にパワーアップした形でぶり返してしまいました。木曜日から8度を下がらない状態がまる二日ぐらい続き、うんうんうなっていました。医者に早めにいって薬ものんでたんですけどねえ。で、土曜日になんとか熱は7度5分あたりに下がったのですが、こんどはひどい咳で、寝られなくなってしまいました。で、おなかがすいたので、ふらふらしながらさっき(日曜早朝)コンビニに行ったのですが、店に、4・5人の今時めずらしいコギャル風のコムスメの方々がどやどやと入ってきました。どう考えても早起きしました、て感じではないのですが、テンションの高いこと……つうか、めちゃくちゃうるさいわい!ちょっと再現してみます。

「アイスたべたいー!!」
「ちょっと10円かして!!」
「ねえアイスくいたいー!!」
「つうか超やばい、今月あと2000円しかない!!」
「アイスくいたいー!!」
ドンガラガッシャーン!!(棚の商品を倒す)
「アイスたべたいー!!」
「うわ、やば!!」
「アイスたべたい!!」
「ほんっと、すんません!!つうか何やってんだよおめー!!」
「てかアイスたべたい!!」
「うわ、ほんっと、すんません!!」
「大丈夫ですよ(ひきつった店員の声)」
「ちっちゃいビールは?」
「アイスたべたい!!」
「うわ、何それ!!やばいよ!!ぎゃはは!!」
「アイスたべたいー!!」
「うまいー!!」(食ったらしい……)

 ……ええとですね、以上、全部で時間としては5分ぐらいでしょうか。むちゃくちゃうるさかった。ていうか、おまえら「アイスたべたい!!」って言い過ぎじゃ!!!どう見ても4・5人ぐらいしかいなかったのに、30回ぐらいいってたような気がする。というわけで、「だから食えっつの!!」というつっこみを(心の中で)何度もしているうちにいらいらしてきたのでした。まったく、こっちは風邪でふらふらだっつうに。まあでも、元気がよいお嬢様方で、結構なことで。

2002/05/22

 一週間レンタルで4本もビデオ借りていたのに、結局一本しか見ず、しかも一日遅れで返却したら延滞料1200円ぐらいとられた。ばかばかしすぎます。さらにばかばかしかったのはそれだけではなかった。返す時カウンターでビデオを店員に渡したところ、バーコードを通した後で店員がこう言ったのです。「……お客さま、あと残り8本ビデオをお借りしていることになっていますが、よろしいですか?」びーーくらこいた。「ええ?そんなはずはないですけど!」と思わず大声を出したら、店員はちょっとあわてて、「……少々お待ち下さい」と調べなおしてくれた。そしてしばしレシートを見ているうちに「……あ……」と小さな声を上げて、申し訳なさそうに私にこう言った。「あの、お客様、これは当店ではなくて、○○店の方でお借りになられたものだと思いますけど……」げーー!!はずかしー!!そうか、そうだったか!!……私はしどろもどろに「え?あ、そうでしたっけ……すいません……勘違いしてました」とかなんとか言って、あわててその場を離れたのであった。実は、うちの近所には、歩いていけるツタヤと、電車に乗っていかなくちゃいけないツタヤの二軒あって、私はてっきり電車に乗って行かなくちゃならない方で借りたのだとばっかり思っていたので、電車賃を払って返しにいったのです。てことは、電車賃も無駄だった、てことじゃあないですか。ボケるのもたいがいにせえ!>私。それにしても、別の店に返しに行こうとすると、あんなけったいなエラーが生じるんですね、ツタヤのコンピュータシステムは。今後おそらくまったく役に立たない知識ですが、勉強になったわい。

2002/05/17

 いやー、締め切りを、ちょっとここでは怖くて書けないほどぶっちぎってしまった原稿を、やっと出すことができました。そんなんばっかだ……。ほんと、すいません……と、ここで謝ってみる。で、ほっとしたのもつかの間、えらい風邪を引いてしまいまして、参りました。そして明日からは日本哲学会というのがあるので福岡に行って来ます。
 先日、世界のナカータと村上龍のインタビューの映像が、スポーツニュースでちょっとだけ流れていました。私は、サッカーなるスポーツにはこれっぽっちも興味がないので、野球コーナーが終わったあと惰性で見ていたのか、野球コーナーが始まるのをまっていたのか、どっちにしろほとんど注意せずに眺めてただけなんすが、ナカータの一言を聞いて、ピクッと反応してしまいました。「世界の他の国のチームが……」というような言葉だったのですが、問題は「他の」という言葉。明らかに、「かの」という感じで、「ほ」にアクセントがあったのです。いやあ、なつかしい!まさしく、山梨アクセントです。イタリヤ語ペラペラの世界のナカタ、話題も世界レベルでしたが、思わぬところに甲州のナカタを発見して、うれしくなりました。
 nhkで、北海道のカイツブリのドキュメンタリーをやってます。何となく見ていたら、交尾シーンが映りました。公共放送で無修正本番映像を流してたわけですが、それはともかく、面白かったのは、普通はメスが体を水平にして、上にオスが乗っかるという形になるそうなのですが、興奮すると、時々メスが上になってオスが下になってしまうことがあるそうなのです。オスとメスがほとんど同じ模様なのでこういう「間違い」がおこる、っていってましたけど、ええ? これ、ある意味典型的な哲学的なギャグですね。人間で言ったら、一卵性双生児が、ときどき自分がどっちかわからなくなる、てようなもんですからね。
(追記)
 カイツブリに関しては、もうちょっとまじめに考えると、もちろん、一卵性双生児が自分がどっちかわからなくなる、という問題とは全然別です。第一、人間と同じような自己意識があるわけではないですしね。
 問題はむしろ、オスが「間違って」メスの交尾行動をしてしまうことがある、ということでしょうね。しかし、考えてみると、人間の場合だって、オスがメスの性行動をとることはあるわけです。岸田秀的に言えば、人間は本能が壊れているのだから、性行動は後天的・文化的に決定されるのだ、ということになるのでしょうが、しかし、このカイツブリの例を見ると、動物の本能だって結構こわれている、とまでもいわずとも、結構いいかげんにできている、ということですね。動物の行動も、刺激>反応という具合に機械論的に決定されているわけではなく、ある程度柔軟にできており、状況に応じて変化しうる、ということです。メルロ=ポンティの『行動の構造』にありましたが、虫のある脚を縛ってしまうと、別の脚が縛られた脚の代わりをして動くようになる、というような例を見ても、右前脚の動き+……+左後脚の動きの総和が「歩く」という行動を作るわけではなく、「歩く」という状況、目的が先にあって、各器官の動きが後から決定される、というべきなのです。それと同じように、性行動に関しても、「性的な状況・目的」から出発して考えなくてはいけないわけで、乗っかるというオスの行動、体を水平にするというメスの行動、という個々の行動から出発して動物の性行動を考えるのは間違いなのかもしれない。ということは、いわんや人間をや、ということで。

2002/05/09

 将棋神奈川県某所の駅近くの将棋サロン(と言うのでしょうか?)に、いい味を出している手書きポスターを発見しました。というわけで、今回はただそれだけのことなのですが。
 しかしそれだとスペースが余ってしまうので、無理矢理別の話題を。前回、本屋で、売り物の地図で店員に道案内させる客を「図々しい人」として書きましたが、それはそうだとは思うのですが(この感覚、あってますよね?……ちょっと自信がなくなってきた)著作権法上は、厳密に言うとどうなるんですかね。著作物とは、著作権法2条1号で「思想又は感情を創作的に表現したもの」とあります。ということで、地図は地形を表現しているだけだと考えれば、地図はなんら著作物ではないようにも思えるわけですが、その地形の表現方法に独特の工夫がされていると考えられるので思想感情の表現物とされ、著作物として保護されることになるそうです。で、地図を勝手にコピーすることは、著作権法上の複製権(著作権法21条)を侵害する行為ということになりうるわけです。が、そういえば、似たような例として、以前法律クイズみたいなテレビ番組で、料理本のレシピについての話をしてました。レシピも、やはり思想感情の表現物とされ、著作物として保護されるようなので、本屋で料理本を立ち読みしてレシピを覚え、店の外に出てからそれをメモする、という行為も、複製権の侵害と解釈されうる、というのがその番組の顧問弁護団の結論でした。しかし、同じような行為でも、レシピを記憶して、忘れないうちにあわてて家に帰って料理を作った場合は問題はない、とされてました。つまり、頭の中に記憶することは複製ではない、というわけです。とすると、本屋で地図を見て記憶して、それにしたがって目的地に行ったと言う場合、著作権上は問題ではないとも思える。しかし、それを言うと、普通の本だって、立ち読みは著作権侵害ではないってことになりそうで、やっぱり変だ。よくわからん。どうなんでしょうか。

2002/05/05

 先日、本屋で会計を待って並んでいると、背広を着た中年男性が店に入ってきて、店員にこう尋ねました。「ちょっとすいません、この近く、というか、多摩ニュータウンあたりの地図を探しているんですが。」若い男性店員が、地図売場に案内しているようでした。レジ待ちをしながら、私は「探している本があっても、私だったら店員には聞かないよな(実際その日も、探している本がなかったので別の本を買ったのだった)。それにしても、このあたりの地図を買いに来た、ということは、最近このあたりに引っ越して来たってことかな……」などと考えました。で、本を買って、出口の方に歩いていったら、地図売場での中年男性と店員の会話が聞こえて来て仰天しました。「ええ、今このあたりにいるってことですよね。ああなるほど、ということは、この○○橋を渡ってこっちに行けばいいってことですかね。」ほとんど結末は見えていたけど、そのまま立ち去るのはしのびがたくて、私は立ち読みをするふりをして彼らの会話の続きを立ち聞きすることにしました。若い店員は親切にオジサンに道を教えていたのだが(っておい、ここ本屋だよ)しばらくしてオジサンは道順が分かったらしい。「ああ、なるほど、分かりました。いやいやどうもっ!ありがとうございましたっ!」とさわやかに礼を言って、そのオジサンは……さっそうと店から出ていったのでした。いや、まあこのオチは途中からわかりきっていたとはいえ、思わず「……ってうぉい!!買わんのかっ!!」とつっこんでしまいました(心の中で)。まあ、もちろん、もう道がわかっちゃったのに、そんなに安くはない地図を買うのはばかばかしいですよ。たしかにね。それにしても、よく悪びれもせず……。実際、かくいう私も、こっそり立ち読みするふりをして本屋で地図を見るってことをやったことはあります。それにしてもねえ、あそこまで堂々とやるってのはね、おどろきました。
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