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2002/07/24

 昨日夜、あごと肩ではさんだ携帯で「ああ、そうそう、んでさあ」とか話しながら、私の目の前で、交差点をガーッと原チャリで左折していったバカを見た……。いくらこのへん田舎だからってねえ。
 そういえばこのネタを書いてなかったなあ。えと、私は今某社のノートパソコンを使っているのですが、今年の一月ごろ、キーボードにコーヒーをこぼしてしまったのです。と、いっても、はじっこの方にほーんのちょっとだったんですよ。すぐ拭いたし。しかし、さすが精密機械。てきめんに効果が現れ、直後から大変なことに。なんていうか、勝手に文字を打っていくようになってしまいました。まさに暴走。というか、ご乱心、というか。錯乱せるキーボード。その時ある人に送ったメールは、こんなになっています。

	ううん、いよいよきいぼおどが	おかしいしゃの会員しゃの頭まずくな
kってきた、おかしくなってきた

会員しゃのしゃの会員しゃの頭ってに会員しゃのしゃの会員しゃの頭かっ
てにもじがうちこまれてしまう

こりゃしゅうりだん		な	やれやれ

 これ、笑わせようと思って書いたんじゃなくて、普通に書こうとしてこうなっちゃうわけです。で、上にも書いてあるように(よく読めばわかります)こりゃ修理だな、と思ったのですが、修理に持っていくのはめんどくさい。当時(も)締め切りがせまっていたこともあり、なんとか応急処置を、と思い、キーを全部はずして掃除したりとか、いろいろしたのです。そしたら、こぼした直後の暴走状態はしばらくすると収まりました。しかし、結局完治することはなく、一部のキーはどうしても反応しなくなってしまったのです。ほとんどあまり使わないキーだったのが不幸中の幸いだったのですが、よく使う二つのキーがお亡くなりになってしまったのです。それは「ー」(ハイフン、および音引き)と「6」です。で、苦肉の策として、これらをIMEに単語登録することにしました。「ー」は「no」で、「6」は「roku」で(私はローマ字変換です)。しかし、「6」はともかく、「ー」は非常によく使うので、こまります。ところがねえ、これがまた、慣れというのはおそろすぃもので、慣れるんですね。これが。逆にたまにどこかで普通のキーボード使うときも「ー」を「no」てやろうとしちゃって困ります。てわけで、それ以来半年、私は、「キーボード」なんてのを「ki(変換)no(変換)bo(変換)no(変換)do(変換)」てなぐあいで打ってるんですよ。すごいでしょ……。え?早く直せって……?だってめんどくさいんだもん。ちなみに、前も書いたけど、カタカナ変換は、「Ctrl+i」を活用してますよ。「Ctrl」は当然「CapsLock」と入れ替えてね。

2002/07/16

 先日、学生からレポートが郵送されてきました。ナウシカの話とかをしたので、ナウシカ論を書いてきたようです。手書きの手紙に「ナウシカについて書あります」とあり、ワープロ打ちのレポートが同封されていました。どれどれ、と読みはじめて、のけぞりました。 「『ナウシカ』は、「腐海」の情景の圧倒的な描写をもって始まる。……」……て、おい!!これ、私がホームページに載せてる論文じゃん!!あっはっは! たぶん、こういうことだと思います。「あー、レポート出さなきゃ。いいや、ネットで探してコピーしよう。さて、ヤフー(グーグル、ライコスetc)で検索、検索……ナ・ウ・シ・カ、と……。お、あったあった、なんかナウシカ論があるぞ。これでいいや。じゃ、こっからここまで、コピペと。さ、印刷印刷。(ガー……)できた!」……たぶん、この全工程、3分で完了すると思う……。それにしてもなあ、よりによって、レポートを課した人間の文章を、その課した人間にレポートとして出すとは……。なんか、変な気分です。己を振り返るべし、とか、そういう深い意味があるのだろうか。しかし、筆者の名前が頭についてるってのに、気づかないってのがすごいな。「書いてあります」て、書いたのはおれだっつうの。あ、そうか、「私が書いた」とは書いていないんだから、嘘ではないのか。てそういう問題でもないけど。トップページから行ったから、気がつかなかったのかな。第一、内容を見れば、授業で話したこととおんなじこと書いてある、て気がつきそうだけど。うーん、内容を読むような人だったら、名前に気づいてるか。とにかく、悪いけど、大爆笑させていただきました(て、部屋で一人だったから実際はニヤニヤしてただけだけど)。
 しかし、毎年、こういうふうにネットからそのままコピペ、というレポートがけっこうありますね。でもさすがに私自身の文章、てのははじめてだ。しかし、ネットでコピペの文章はすぐわかります。彼らは、検索エンジンがあるからネットでネタ探しが楽になった、と思っているかもしれませんが、それは逆に言うと、パクリを見破るのも楽になった、てことでして。怪しいと思ったら、そく検索すれば、たいてい「まんま」の文章が出てきます。いかにもホームページぽいボタンとかそのまま印刷してる人もいますからね(つまりコピペすらせずページをそのまま印刷したのね……)こちとら、長年伊達にネット中毒やってたわけじゃねえぜ。なんつって。しかし、ネットと無縁な先生は、けっこうダマされてるだろうなあ。
 と、いいつつですね、「なんだ、手を抜きやがって!けしからん!」などと言うつもりもないし(第一この私にそんなことが言えるわけがない)レポートが「オリジナル」じゃなくてはいけない、ということも別にないと思うのですが。まあしかし、パクルのだったら私の文章以外にしていただきたいですね(いや、パクリを奨励してるわけでもないですけどね……)。あ、でも、丸コピのレポートはごく一部です。たいていのみなさんはちゃんと(?)自分で面白いことを探して書いてくれていて、そして実際非常に面白いです。毎年私はレポートを読むのを楽しみにしています(いや、本当です)。

2002/07/11

 うん、大事なことに気がつきました!いまや、押しも押されもせぬタイガースのエース、いや、セ・リーグを代表する左腕へと成長しつつある井川慶ですが、彼はまさしくタイガースのエースとなるべく宿命づけられた男だったのです。だって、名前がチーム名の中に入ってるんだもん。そう、これからは阪神タ井川ス、と表記することにしませう。それにくらべて、長年、エースといわれながら、大事なところで突然くずれて打たれまくる、という悪いクセをもち、阪神ファンのストレスを高め続けてきた男、藪恵壱。なぜ彼が、才能を認められながら、タイガースのエースとして大成することができないのか。その秘密は、やはり名前の中にありました。藪=YaBu……そうです、彼の名前には、ヤクルトスワローズ(Ya)と近鉄バッファローズ(Bu)という、他チームの名前が二つも含まれていたのです! これではいかん。背番号だけではなく、即刻「虎神大河」とか、縁起のいい名前に改名しなきゃ!

2002/07/10

 ベッカムヘアー(て今はもう本人はやってないのか)てさ、あれ、ガレッジセールのゴリの方が先でしょ?ソフトモヒカンていうらしいけど、ずーっとまえ、TVでゴリが「ぼくの髪型にしたい人は美容院でソフトモヒカンて言って下さい」てはっきりいってましたよ。だからあれはゴリヘアーなんだって。て、けっこうみんな言ってるみたいだけど。この前あの髪型をさせられた5歳ぐらいの男の子が母親と歩いてて、「あー」と思いました。ちなみに私はガレッジセールはけっこう好きです。
 すいません、そんだけです。
 最近発見したのは伊藤潤二です。ここで、彼原作の映画『うずまき』が酷評されていたのですが、逆に原作のマンガの方が「初めて読んだのだが驚いた。こりゃ終末SF伝奇ホラーの大傑作である。まさに楳図かずお「漂流教室」の嫡子じゃないか!(諸星大二郎も入ってるか)」と絶賛されていたので興味を持ち、『うずまき』『トンネル奇譚』『ギョ』を(買ったりマンガ喫茶などで)読みました。うん、たしかに、楳図と諸星が明らかに入っています。私は、『うずまき』よりも『ギョ』が面白かった。この人、私は、安部公房もかなり入っているように思ったのですが、どうでしょうか(私は昔かなり安部公房好きでした)。短編集の『トンネル奇譚』は、ポー風あり、諸星風あり、となかなかよかった。夢の中の時間が次第に長くなっていって実人生を超えて行き、ついに……とか、ちょうど自分の体の形にぴったりの穴があって、吸い寄せられるように入ってしまう、とか、アイデアがなかなかいい。それと、この人の描くちょっと古風なおでこの広い女子の顔、なかなかいいと思います。丸尾末広も入ってるのかな。

2002/07/08

キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!! 10-2 で勝利!!!
never never never never surrender
>never "never never never never surrender" に変更しますた。

……すいません……たんなるアホです。

2002/07/07

……………。
・・(ノД`)・・
………もうだめぽ……。
never never never surrender
>never never never never surrender に変更しますた。

surrennder =あきらめる

never surrennder =決してあきらめない

never "never surrennder" =「決してあきらめない」ことは決してない=あきらめる

never "never never surrennder" =「『決してあきらめない』ことは決してない」ことは決してない=あきらめない

never "never never never surrennder" =「『「決してあきらめない」ことは決してない』ことは決してない」ことは決してない=あきらめる

※あの、昨日阪神が 12-2 の大差で巨人に負けたことについての文章(?)です……。わからない人には全然わからなかったですね。また、「never never never surrender」とは今年の阪神のキャッチフレーズです。
この日記を見て「どうしたんですか?大丈夫ですか?」とメールを下さった方がいるのですが……ご心配かけてすいません……。いや、大丈夫でないことには変わりはないのですが・・(ノД`)・・


2002/07/02

 青土社の雑誌「ユリイカ」を買いました。高野文子の特集だったからです。寡作で有名な高野文子は、先日7年ぶりに『黄色い本』という単行本を出しました。この本は(も)、すごいですよ。なんていいながら、私は、7年前の前作『棒がいっぽん』で「すごいなあ、この人は」と思って、以来過去の作品も読んで、「すごい、すごい」と言い始めた新参者(?)のファンなのですが。それにしても、この人は何と7冊しか単行本を出してないんですね!でもなんだか、高野文子を評価するのって、通ぶっているみたいで嫌らしいような気もします……。しかも私は、高野文子について今のところ特に変わったことが書けるわけでもありません。「すごい」としか言えない、というか(強いて言えば、「絵がすごい」かなあ)。というわけで、何のためにこれを書いているのかわかりませんが(やっぱ通ぶってるのかな)、「ユリイカ」の特集は面白かった。「高野文子論」も何編か載っているのですが、そっちはあんまり読んでません。なんといっても面白いのが、高野文子本人が参加している二つの対談です。というか、その前にですね、対談中の高野文子の写真が何枚か載っているのですが、これが! 私はご尊顔を初めて見たのですが、「高野文子」って……まるで「高野文子のマンガの作者」みたいな顔なんですよ。まあ言い換えれば、「高野文子って高野文子ぽい」てことなんですが……。「作品が作者に似る」ではなくて「作者が作品に似る」だなあ、と強く思いました。しかし、必ずしも「作者が作品に似る」とは限りませんよね。たとえば、高野文子の対談相手の大友克洋は、あまり「大友克洋のマンガの作者」みたいではない、と思います。こう言っては何ですが、どちらかというと「やくみつるのマンガの作者」みたいです。ん?てことは要は大友克洋はやくみつるに似てるってことか?(やくみつるが、ものすごく「やくみつるぽい」のは言うまでもありません) それから、もう一つの対談の相手である魚喃キリコも、あまり「魚喃キリコのマンガの作者」ぽくないです。(美人だと(私は)思いましたが、魚喃キリコぽくはないですね。「魚喃キリコは魚喃キリコぽくない」て変ですね。といいつつそれほど魚喃キリコのマンガを読んでいるわけでもないのですが。)
 対談の高野さんの発言も、高野さんらしくて面白かった。高野さんて、看護婦だったそうで、しかも、いつでも看護婦にもどれるようにたまに「看護婦のバイト」をしてるというのです。このへんもなぜか全然違和感ない話だと思いました。また、高野さんは、浦沢直樹のマンガがどういうわけか読めない、ということで、これも、何となくちょっとわかるような気もしました。「今日、大友さんに会ったら、訊こうと思っていたことがあるんですが、私は『ヒカルの碁』と浦沢直樹さんのマンガが読めないんですよ。みんな『面白い』って言うのに何故私は駄目なんでしょう?特異体質でしょうか?」と訊かれた大友克洋が、「そんなこと俺に訊かれても(笑)」といいつつ、その後ちゃんと浦沢直樹のフォローをしてる、とうのも面白かった。大友克洋の、何というか、すごく「ちゃんとした」人、というキャラクターも、ちょっと意外でした。
 しかし、対談もさることながら、なんといってもこの特集の目玉は、『棒がいっぽん』所収の「奥村さんの御茄子」(これ、ほんと「すごい」作品ですよ!)の、雑誌発表時の原稿が再録されている、ということです。この作品は、単行本収録時に書き直されたらしいのですが、いや、それが、ほんとに文字通り全コマ「書き直されている」のです。といっても、ストーリー(って言えるのかどうかわからないんですが)も絵柄も、ほとんど全く変わってないのです。ただ単に、全面的に書き直されているのです。高野文子の「絵(もちろん、コマ割りその他も含めて)」に対するこだわりはここまですごいのか、と感嘆しました。寡作なのも無理はないです(『黄色い本』は、ペン入れだけで半年かかった(!)そうです) しかし、こういう高野さんの姿勢というのは、マンガというのは「絵解きのお話」だと思っている人、つまり「マンガの絵というのは挿し絵にすぎない」と思っている人には、理解できないのではないかとも思います。
 というわけで、高野ファンは是非「ユリイカ」お読み下さい……て言われなくても買うだろうから、ますますこの日記の意味はない(ほんとは、高野文子論、みたいなのを書こうと思ったのですが、うまく書けなかったのでまたの機会にしたいと思います。と逃げる。)

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