2002/11/04

 スポーツニュースは松井の話題でもちきりですね。しかし、その中で一つ気になることが……いやまあ、どうってことはないのですが。このような意見がやたらに多いのですよ。

【独身の悲哀】
 1日の会見で、「(結婚の)予定はありません。1人で行きます」と話し、単身で米本土に殴り込むことになる松井。
 高木氏は「松井の場合、イチローらと違ってシングルだから、親身に身の回りの世話をしてくれる人がいるのか、落ち込んだときに励ましてくれる人がいるのか、といったことが気になる」。
 池井氏も「結婚していれば、イチローの妻の弓子さんのようにおにぎりを差し入れたり、体調に配慮してくれたりしてもらえるが、独身で行くのだから、日本にいるときよりは確実に大変」。
 長期の海外生活に対し、高木氏には「衣食住の問題が大きい。私も米国に5年いたが、私生活が安定しないと仕事に集中しにくい。食事や洗濯のほか、言葉の問題もある。いかに米国社会に溶け込めるかが課題」との認識があるからだ。
夕刊フジより)

 同じ様なことを元ヤクルトの栗山もいやに力説していた。「彼女がいるならぜひ結婚するべきだ」とか。まあ、スポーツ界が保守的なのは今にはじまったことじゃないし、改めていうまでのこともないかもしれませんが、なんか、何かい?結婚つうのは身の回りの世話をしてもらうためにするのかい、と言いたくなっちゃいますね。おにぎりの差し入れ?……アホか。ちなみに、「高木氏」とは、「G党でもある明治大学の高木勝教授」、「池井氏」とは、「メジャー通で知られる青山学院大学の池井優教授」……だ、そうです(あ、そうか、この人達は「スポーツ界の人」じゃないのか)。「私も米国に5年いたが」の高木さん、あ、そうですか。で、この人とって「私生活の安定」ていうのは「炊事洗濯全部妻にやってもらう」てことなんでしょうね。ま、いいけど、やっぱりG党てのは(自粛)……。これが、独身の女性アスリートが単身海外に行く、ていう場合は、こんなこと誰も言わないのではないか。
 さらに言えば、「独身とは悲哀が漂うものだ」という決めつけ、なんだかなあ、と思ってしまいます……。で、思い出したんですが、朝日新聞に数日前、40代の一度も結婚したことのない男性が増えている、という記事があって、まあ、40間近の人間としては、当たっている部分もあるとは思ったものの、ことさらに「独身=悲哀」ということを強調しているようなところがあって、これまたちょっとなんだかなあ、と思いました。まあほっとけばいいと思うのですが。いや、おおげさに言うまでもなく、人それぞれなんだから、大きなお世話だよ、ほっといてくれ、という程度の話でしかないと思うんだけど、まあ新聞記者としたら、なにかそこに「現代の病」とか「社会の抱える問題」とかを読み込まないと記事にならないってこともあるんでしょうがね。



2002/11/08

 まったくどうでもいいことでなやんでいます。
 今現在私の部屋には備え付けのエアコンがあります。冷暖房兼用なのですが、毎年、暖房の季節になると、困ってしまうのです。というのも、いまうちは暖房の前にニッセンで買った高床式のベッドが置いてあるので、暖気がベッドに遮られて下におりてこないのです。


(暖気、ベッドに遮られて降りてこないの図)

 と、いうわけで、エアコンは、ガンガンにかけても、部屋全体は、いっこうに暖まりません。机に向かっていると、シャレにならないくらい寒いのです。これを解決するために、去年から採っている方法は、樹上生活方式です。つまり、冬の間はベッドの上で生活するのです。ベッドの上に小型のテーブルを置き、そこにノートパソコンを置いて仕事(だけじゃもちろんありませんが)をしていました。


(樹上生活の図。ただし、現在はやっていないので再現写真。)

 が、今年は机の上を整理したし、外付けキーボードも買ったし、というわけで、できれば夏の間と同じように机で仕事(他)をしたい。というわけで、小型の電気ファンヒーターでも買おうかとも思っています(結局エアコンも電気だし、電気代は変わらないだろうし)。で、近所の○トームセンに行ってみたのですが、安いのは7000円ぐらいである。しかも小型。なかなかいいのですが、もう少し大きいので、加湿機能つき、というのがある。それだと、値段は1万3000円ぐらい。ほぼ倍します。しかも少し大きい(縦幅、横幅ともに5センチぐらい違うかな)。たいした違いはない、ともいえるけど、とにかくただでさえ部屋が狭いので、たとえ5センチといえどスペース問題は重要です(ということをパソコン問題で思い知った。CRTモニターを友人に譲ってしまったら、部屋がすごく広く感じる)。値段も倍とはバカにならない。が、ちょっと加湿器にも惹かれないでない。風邪の予防になるのではないか、とか。というわけで、そこで迷っているのです。何らかの理由で「加湿器なんていらん」という結論さえ出れば、即安くて小さい方を買うんですけどね。ま、どうでもいいですね……自分でもそう思います。あるいは、何も買わずにまた樹上生活、という手もなくはないのですがね。


2002/11/16

 恒例の風邪をひいてしまいました。というわけで、前回の日記に書いた暖房問題ですが、あんな風に書きましたが、あの後妹の意見などを聞いているうちに紆余曲折がありまして、安くて小さいのを買う予定が、なんと、高くて大きい、オイルヒーターなるものを買ってしまいました(「ば」さんには、使ってない電気ストーブをゆずりますよ、とまで言っていただいたのですが)。オイルヒーターは、電気代がかかるとか、暖まるのに時間がかかるとか、あまり評判はよくないのですが……なんといっても、デザインにひかれてしまいました!おイタリアのデロンギ社というとこのやつです。結局一番安いタイプにしたので、2万ちょっとでした(ドイツのZASS社のものは、ずっと安くてデザインも悪くなかったんで大分まよったんですが)。いやあ、とにかくどことは言えないのですが、やはりそこはかとなくおしゃれ。日曜日に買ったのですが、配達は木曜日だったので、風邪をひいて今こそほしいのに、と思いながら待っていましたが、やっと昨日届きました。
 使ってみた感想ですが、デザインだけではなく、暖房効果という点でも、やわらかい暖かさという感じで、私はたいそう気に入りました。気持ちが落ち着くような気がします。ほこりを巻き上げないからぜんそくにもいいでしょうし。
 ところで、みなさん、明日17日(日)pm 8:00〜11:00 PROJECT H(小宮山春樹(ds),鈴木亮(b),永野潤(p))ライブやります。お暇な方はいらしてください。場所:「ジャズメンクラブ」横浜市山下町74−6 ロクマルビルB2 Tel:045−662−6699 チャージ:1,000円(1ドリンク付き)


2002/11/24 リバーズ・エッジ

 以前、オナガガモがメスしか見あたらない、と書きました。それはコガモでも同じで、「あれ?カモは先にメスが渡ってくる、なんてことでもあるのかなあ?」なんて思っていたのですが、インターネットで調べてもそんなことはどこにも書いていない。ところが!実は、カモのオスは、日本に渡ってきしばらくしてから繁殖用の派手な色彩になるので、それまでは、メスと見分けのつかない地味な色をしているのだそうです!その地味な状態のことを、エクリプス、というのだそうです(エクリプスとは日食や月食の「食」で、もとはギリシア語)。いやあ、勉強になったなあ。というか、面白いなあ、カモって。ますますカモに興味がわいてきました。
 最近は、安い単眼鏡を持って散歩がてら観察してます。ときどき数も数えます。ちょっと似ているマガモのメスとカルガモの区別もつくようになりました。乞田川のカモは、私の家のそばの4〜500メートルの範囲を生活場所にしています。もっと下流の方が中州などもあってエサもありそうなものですが不思議なことです。でもおかげで私は観察がしやすくてありがたい。だいたい、カルガモ約30羽、オナガガモ13羽、コガモ約20羽、マガモ3羽、というのが、うちの近所で暮らしているカモたちです。マガモのオスは2羽だけなので、個体識別ができるようになろうと思っています。
 ところが、そんなカモウォッチング生活において、先日、事件が発生したのです。いつものように観察に出かけたら、なんと、川の真ん中の浅瀬で、ぐったりと倒れているカルガモを発見したのです。というか、明らかに死んでいます。まあ、これだけいれば、死ぬものが出ても不思議ではないのですが、カモウォッチ生活史上初なので、ちょっとショックでした。どうするべきか、といってもどうすることもできないのですが……とりあえず、地元の鳥獣保護センターの電話番号をネットで調べて電話してみたんですよ。多摩環境事務所自然環境課鳥獣保護係というところです。「あのー、カモが死んでいるんですが、どうするべきでしょうか」と聞いてみたら、電話に出た男性職員は、めんどくさそうな声で「ああそうですか(だからどうした、という感じで)……うーん、うちは、保護なのでねえ……死体は、基本的にゴミ扱いなのでね。そっちの方の担当の方に言ってくれますかねえ……」という感じ。まあ、多少、そんなもんかな、とは予想しましたが、ちょっと冷たいなあ、と思いました。ゴミだからって、そうなんだろうけど。てことで、電話転送も、電話番号を教えてくれることすらしてくれる様子もないので、失望して「ああ、分かりました。じゃあ市役所にかけてみます」と言って電話を切りました。が、その後出かけなくてはならなかったので、結局電話しませんでした。そうして、土日になってしまったので、実はまだあるのですよ。元鳥であったところのゴミが。
 と思っていたら、テレビで、日本ザルの母ザルが、病死した我が子の躯を死んだあとも連れ回している、という映像を見ました。よくある映像でめずらしくもないですがね。で、その、元小ザルであったところのゴミなんですが……はっきりいって、日数が立つにつれ、ほんと、文字通りゴミになっていきました。最初は、ああ、サルの人形みたいになっている、と思ったのですが(胴体も手足も同じ細さになってぶらぶらと揺れていました)ついには、真っ黒い、ただの紐になっていました。テレビとしては、我が子の死を知らずに(または認められずに)連れ回す母ザルの姿で涙を誘おう、という意図で流していたのかもしれませんが、私は、「ああ、死体っていうのは、本当にゴミになっていくんだ」という、まったく別の意味で感動しました。というわけで、あのカルガモも、朽ち果てて本当のゴミになっていくのが、自然なのだよなあ、と思いなおしたのでした。
 ……とかなんとか言いながら、昨日は、友人宅で、思い切りカモ鍋に舌鼓を打たせていただきました。つまり、殺され、切り刻まれたカモの死体を、ミイラ化した魚の死体を粉砕したものなどのエキスを抽出した熱湯で変質させたものを食べたわけです。
 むくろとは、ゴミにもなれば糧ともなる……。


  
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