2003/01/11

 あけましておめでとうございます。
 正月は和歌山の実家にかえりました。関西の正月番組には、かつみ・さゆりがやたら出ていました。ぼよよ〜ん、の人です。といっても関東ではほとんど知っている人はいないのではないか、と思います。やっぱり、テレビは関東・関西の違いが大きいですね。さゆりが、音大(大阪音大)出身であるということもしりました。お宅訪問、みたいな番組でその家にあったピアノをちらっと弾いていました。
 帰ってきたら、去年の年末に乞田川に突然現れたトモエガモがまだいました!どうも、定着したようです。たいへんうれしいです。けっこうめずらしいカモらしいので。まさに乞田川のアイドルです(といっても、注目しているのは私だけだと思いますが)。多摩川のアイドルがタマちゃんなら、乞田川のアイドルはコッタちゃんになりますが、それも言いにくいので、トモエちゃんと呼ぶことにします。これがトモエちゃんです(てオスなんだけど)。
トモエガモ

 ……え? 前に載せたデジカメの写真に比べて画像が鮮明だって? いやあ、それがですねえ、結局、買っちゃったんですよ、一眼レフ……。はい。カモを撮るためです。バカです。CANON のEOS Kissというやつと75-300mmのズームレンズのセットを HARD OFFで3万円弱で買いました。このカメラをもって和歌山のカモの探索にも出かけ、写真も撮ってきました。そのうちアップします。
 ところが、ちょっと気になることがあります。というのは、昨日から、乞田川のカモ生息地域のど真ん中で「乞田川防災工事」なる工事がはじまったのです。いまのところコンクリートの護岸壁をちょっと掘り返しているだけなので、カモも場所を少し移したものの変わりありませんが、今後もし大規模な工事になったとしたら、カモがいなくなってしまうかもしれません。どうせ年末の予算消化のためのいわゆる「無駄な公共工事」に決まってるわけで(て勝手に決めてる……いや、でもそうに違いない)そんなもので、カモが、そしてトモエちゃんが、いなくなってしまったら……どうしてくれる(怒)( `Д´) もう、許せませんね! 無駄な公共工事反対!環境破壊反対!とにわかに社会派になりそうな勢いですが、実は、どっちかっていうと環境がどうのっていうより、私の個人的な「癒し」の問題なんですけどねー。はい。カモは私にとっての心のオアシスです。
 というわけで年明けから結局カモの話題になってしまいました。まー、もうちょっと他の話題も書いていこうとは思っているのですがね。……カモメとか、イソヒヨドリとか……いや、嘘です。すいません。

2003/01/21 前回

 他のことを書こうと思ったんですけどね、かなりへこむ、かつ第三者からは笑えるであろう事件がたった今起こったので、報告します。
 ことの発端は、1週間ぐらい前、家の玄関の電球が切れたことです。玄関の電球が切れても、キッチンにも電気がついているので、そんなに困ることはありません。が、どういうわけか、玄関の電球が切れた次の日ぐらいに、今度はユニットバスの電球が切れてしまいました。ついていないなあ、と思いつつ、とにかくユニットバスの電気がつかないのは非常に不便なので、やむなくキッチンの電球をユニットバスに付けかえました。というわけで、玄関からキッチンにかけてのあたりが真っ暗、という状態になりました。すぐに電球を買ってくればなんてことはないのですが、いつも買って帰るのを忘れてしまい、夜帰宅してドアを開け、真っ暗闇で靴を脱ぎ、手探りでキッチンを通ってリビング(というほどのもんでもありませんが)へ行く、という生活を何日かしていました。そして今日、やっと忘れずに電球を買い、忘れずに買った自分にちょっとまんぞくしながら、夜9時ごろ、帰宅したのです。さて、さっそく電球を変えようと思った私は、コートも脱がず、リュックもおろさないままで、ついさっきコンビニによって買ったばかりの電球を取り出しました。そしてそれを、暗闇の中手探りで、ソケット(すでに切れた電球をはずしてありました)に挿し込もうとしました。……ところが、おかしい、挿さらないのです。というか、そもそもネジが引っかかる感じがない。おかしいなあ、なんかつっかえてるのかなあ、と思いながら何度か押してみたのですが、ぜんぜんだめです。押すたびになんか横で赤い光がついたのですが、なんだこれ?と思ったもののその時はまったく気にもとめませんでした。そして、気づいたのです。……ん?そもそもこれ……違う?……あ、これ火災報知器のセンサーじゃん……あっはは、バカだなー、おれ、何やって……ぢりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりり
 ……やってしまいました。とりあえず外に飛び出し、けたたましくわめいている廊下の火災報知器の前まで来て、解除するボタンでもないか、と思ったのですが、そんなものありません。どうしようか……と思っていると、報知器のすぐ横の部屋のドアが開き、若い男が顔を出しました。「…ちっ」と舌打ちしながら、すごい怖い顔で私をにらんでいます。とりあえず、語りかけてみました。「……あの、これ、どうやったら止まるんすかね……」ぢりりりりりり「……電話しろよ……」ぢりりりりりり「え?」ぢりりりりりり「消防署に電話しろよ!」ぢりりりりりり「……」ぢりりりりりり「早くしろよ!(怒)」……すいません、さぞやお腹立ちのことなのでしょう……すべて私が悪いんでございます……とりあえず、その場で携帯で「119」に電話しました。もちろんそんな番号を押すのは初めてです。消防署の人にしどろもどろになりながら説明をしました。どうも、来てくれるようです。いったん電話を切りました。……さて、それからが長かった。というか長く感じた。実はうちは消防署のすごく近くなのですが、それでもやはり来るのには時間がかかります。私は廊下でおろおろしていたのですが、その間も、もちろんぢりりりりりり報知器はぢりりりりりり鳴り続けてぢりりりりりりいるわけですぢりりりりりり。何人もの住人がドアを開けて顔を出します。みんなこっちをにらんでいるように見えてしまいます。そのうち上の階の住人と思われるこれまた若い男性が、「どうしたんですか?」ぢりりりりりりと話かけてきました。事情を説明したのですが、この人は、さっきの人と違って「すいません」ぢりりりりりりと謝ると「いえいえ、何もなくてよかったですよ」ぢりりりりりりと言って帰っていきました(´Д⊂ 。すると、いったん引っ込んでいたさっきの強面男がまた出てきて、「あー!うるせー!」とか叫びながら報知器に蹴りを入れています。赤いランプのフードが吹っ飛んでいます。ますます針のむしろに座っているような気分です。そうこうしているうちに、消防署の人たちがやってきました。とうぜん、消防車で……。わらわらと駆けつけた消防士さんたちは、事情を再び説明すると、まず警報機の音を解除してくれました。しかし、感知器が作動し続けているらしくて、また鳴ってしまいます。というわけで玄関の中に入ってもらって、私が電球を挿そうとした( ̄  ̄;)感知器を調べてもらいました。懐中電灯で一生懸命消防士さんが感知器を調べてくれている間、さっきの、最初に顔を出したお兄さんが廊下に出てきて、誰かと(携帯で?)大声で話をしているのが聞こえました。「……たくよお、寝てたのに起こされてよー、マジムカツクぜ、ったく」……すいません、と心の中でわびました。さらに声は続きます……「バカだよ、バカマジバカだよ……」
 ……Σ(゜□゜;ま、マジバカ……(ちなみにアクセントは、尻上がり、「マジバカ」です)……おっしゃるとおりです。返す言葉もございませんです……はあ……。で、結局、どうやら私は感知器を壊してしまったようで、コードを切断して無理矢理解除する、という応急処置をしてくれました。明日管理会社に電話してなおしてもらわねばなりません。それにしても、消防士さんたちはみなさん感じの良い方ばかりで、嫌な顔一つせず、一時間近くもああでもないこうでもない、と熱心にやってくれました。本当にありがとうございました。すいませんでした……。
 そういえば、小学生のころ、夏休み、和歌山の祖父母の家に家族で帰省していたとき、いとこのT君と、近くの公民館で、誰もいない夜、いたずらをして火災報知器を鳴らしてしまい、そのまま逃げて帰ってきたことがあります。そのことは結局誰にも言わなかったのですが、すごくどきどきしました。今でも、遠くに聞こえる盆踊りの音と、それにかぶさるぢりりりの音が耳に焼き付いています。……あ、なんか、マジバカを「ぼく夏」ノスタルジーでまとめようとしてる?オレ……。まあともかく、ほんとに火事を起こす、というしゃれにならないマジバカを演じなくてよかったです。というまとめにしておきます。
 ちなみに、これが、問題の感知器と電球のソケットです。左側が感知器、右側が電球のソケットです。
マジバカ

2003/01/27 前回

 友人が、出張続きの過労で「病院の厄介になった」そうです。それにしても、私の知り合いで、いわゆるサラリーマンをしている人は、私から見ると、みんないつ体を壊してもおかしくない、というような働き方をしているように思えます。休日出勤、深夜労働、出張の連続……。私のような超怠け者に言われたくない、とお思いでしょうが、んっとに、体だけは大事にしてくらさい(古…)としか言いようがないです。
 先日テレビをつけたら、たまたま国会中継などというものをやっていまして、ちょうど共産党の議員(山口富男)が、長時間労働の問題に関して質問しているところでした。彼は、トヨタ自動車グループの異常な長時間労働の実態を指摘していました。それによると、「愛知県・豊田労働基準監督署の調査で、この管内では、年間の労働時間が2434時間(普通勤務)と全国平均より442時間も多く、厚生労働省が「過労死防止通達」で指導している時間外労働基準(月45時間以下)を大きく超えて66時間にもなっている」とのことです。「最大は年3650時間」だそうです。これ、一目見てわかるように一年間まったく休みなしとしても毎日10時間働く、という意味ですよね。これには小泉も「いやー驚いたね、よく体が持つね!」と言ってました(あまりにフツーの反応で、ある意味あきれますが)。「豊田労基署に寄せられた家族の訴え」というのも紹介されていました。「息子の帰りが毎日遅い。深夜二時、三時になることもある。息子の体が心配で私も眠れない」「夫の帰りは、平成十二年ころからいつも真夜中。残業時間は年間で千五百時間くらいになる。いつ倒れてもおかしくない状態が続いている。何とか助けてほしい」
 日本を代表する企業であるトヨタ(会長の奥田碩は日本経済団体連合会の会長で政府の経済財政諮問会議のメンバー)がこうした実状だ、というのは、ほんとにひどいと思います。が、それよりもあきれたのは、NEC の社長(西垣浩司)が、このトヨタの実状をふまえて、年頭訓示でこのように言ったというのです。
 「トヨタ自動車は乾いた雑巾をさらに絞るような努力を続けています。それに比べると、当社はまだ雑巾に水がたっぷりと染み込んでいる状態であり、利益を搾り出す余地は十分にあります」
 ……お前は、時代劇の悪代官かっつうの……「企業努力」ていう言葉に置き換えると聞こえはいいですが、実質的には「百姓は生かさず殺さず」と何にも変わりはない。
 トヨタは、こんな異常な長時間労働を従業員に強いていると同時に、5年間で3700人の人員削減をおこなっているとのこと。一方でリストラ、運良くリストラを逃れた人は過労死……痛みをともなった構造改革というわけですか……。これ、Kさんという大学時代の先輩の口癖なんですけど、ほんと、「シデー世の中」。

2003/01/30 前回

 立ち直れないほどのショックを受けました。松浦亜弥の親は私と同い年です……。
------

 テレビブロス、川勝正幸。

 覚悟はしていたが、年明けに紅白の中島みゆきについて、書かれたナンシー関の文章が読めなくて淋しい(黒部ダム・ロケ自体がプロジェクトXだったとの噂あり)。

 ……ほんとそうですねえ。
------

 さて、大学は試験および入試シーズンに入るので授業はだいたい終わりです。で、ある大学で、なんとなく、半期の授業全体の感想を書いてもらいました(最近はあまりやっていなかった)。あまり期待していなかったのですが、全体的には意外と好意的なものが多くてほっとしました(もちろんお世辞が多いでしょうが)。が、このようなことを書いている女子学生がいました。

授業中に時々ギャグを言いだしていたけど、あんまりおもしろくないです。

 ……いや、だからさあ、別にね、本人もあの、おもしろいと思っていってるわけじゃないわけ。そもそもね、根本的に誤解がある。あーたたちを笑かそうと思っているわけじゃないのです。だから、まあ「えーと」とか「まーこのー」とか、そういうのと同じでね、つまり、間投詞ね。言っときますけど、「ダジャレ」は、「ギャグ」じゃないですよ。笑いたい人は笑えばいいわけですがね。これはね、いわば生理現象です。生理現象を我慢すると体によくない。だからおならと同じでね。本人の健康のためだから。別にあーたたちのことなんかぜんぜん考えてないわけ。はっきりいってどうでもいいわけ。それをね、「ギャグを言っている>しかも面白くない」ていう風にとらえられるとね、まるでそれじゃ「笑かそうとしている>失敗している>痛い」みたいじゃないですか。それは、すごく心外なんだな。ほんとに。ダジャレが「オヤジギャグ」という言われ方をすることがありますが、あれはおかしい。オヤジの生理現象に対する理解がたりない。というか君たち自意識過剰だ。「あ、また俺達若者にこびを売ってわらかそうとしているんだな?」とか思ってるんだろう。君たちのほうこそ痛いぞ。ちくしょー!
 で、この大学では週二回授業をやっているのですが(受講している学生は別)、2回目の授業で感想を書いてもらう前に、最初の授業でこのような感想が出た、ということを伝えたのですが、それに呼応してこのような意見もきました。

よく笑っていたけれど何がおもしろいのかわからない。(ギャグの趣向が違うんですね。)

……先生のギャグはあまりおもしろくないけど、言った本人の先生が1人で笑ってたから、それがうけました。


 だ、だから、ギャグじゃないって……ま、こう言ってくれる人もいましたが。

そんなコトないです。おもしろいですよ 阪神ガンバレ!!

 ……ありがとう。でも余計悲しくなってくるような気がするのは気のせいでしょうか。こういうのもあった。ちなみにまったく原文のままです。

私語はしなかったがうわの空だった。
ごめん。
自分の世界(world)がありそうだね。
今度Liveでtalkをやったらいいと思うぜ。ぜ。
teacher のしゃべりは頭に入ってきづらい"つぶやき"の素質があるぜ。ぜ。
------

 今日のアサヒ新聞多摩版に、井の頭公園にトモエガモが現れた、というのが写真付きで大きな記事になっていました。井の頭池にトモエガモが現れたのは7年ぶりだそうです! しかし、井の頭池のトモエガモは27日に現れたものの、たった一日でどこかへ行ってしまったとのこと。それに対して、乞田川のトモエちゃんは、去年の年末に現れて以来、もう一ヶ月もいます。実はすごいことなんじゃないだろうか? 私は見るたびに写真を撮ってます。ほとんどストーカーです。最近は多摩川まで足を延ばし、鳥写真を撮っています。カイツブリ、ミコアイサ、ヒドリガモ、など、いろんな鳥にも遭遇しました。写真はそのうちアップします。


 1/30(木) 森 学 カルテット at ゼラス
 2/6(木) PROJECT H(dr小宮山春樹 b鈴木亮 p永野潤) at ゼラス
 2/10(月) 村田正洋バンド(tp村田正洋 sax小川銀士 dr宮野大輔 b小沢香菜子 p永野潤) 調布ギンズ PM 8:00〜
 2/14(金) 山本のりこ(Vo & G)ボサノバ Magasin(静岡県沼津IC近く)
 2/20(木) 森 学 カルテット at ゼラス
 2/21(金) 三枝数也バンド(三枝数也(b),山口学(ds),永野潤(p) with三枝あゆみ(vo)) JAZZ INN ALONE pm 8:00〜




2002
03 04 05 06 07 08  09 10 11 12
遠い過去
1999 2000 2001